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芝適性について

  • 2010年03月15日(月) 17時55分
 先週はラブミーチャンが桜花賞トライアル・フィリーズレビューに挑戦しました。当日の馬体も良く、柔軟性があるので芝でもいけるかと期待したのですが、結果は12着と惨敗。桜花賞への挑戦もかなわぬ夢となりました。

 そのラブミーチャンはサウスヴィグラス産駒で、やはりダート適性の方が高いようです。芝でもこなせるかもと判断したのは、ツナギの柔軟性からですが、芝適性を決める重要な要素である「骨格の軽さ」がこの馬にはありませんでした。

 ダート馬らしい太い管骨、ガッチリとした肩周り、発達したトモの筋肉が、芝を走る上では重過ぎる材料となったのでしょう。力が要る馬場状態ならこれらの要素がプラスに働くこともあるのですが、先週は雨が降らずにパンパンの良馬場で、しかも状態も軽くなっていたので、あの条件では通用しませんでした。

 能力は高い馬なので今後のダートや酷い道悪の芝での活躍に期待しましょう。

 さて、先ほど挙げた「軽さ」という要素ですが、主には脚の太さを見れば良いでしょう。脚の造りが軽いということはそれだけ速く・軽く脚を振り出せるということです。このような馬は芝でもダートでも軽い馬場状態で活躍します。血統で言えばサンデーサイレンスの系統(アグネスタキオン、ネオユニヴァース、スペシャルウィーク、ステイゴールドなど)や、ジャングルポケットなどが、このような軽い造りの産駒を出す傾向にあります。

 新馬戦や初芝を使われる馬については、血統と共にその脚を見て、軽い造りになっているかどうかを確認すれば、今から走るレースでの適性をかなり正確なところで予想することができるでしょう。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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