スマートフォン版へ

3歳牡馬有力馬見解

  • 2010年04月05日(月) 00時00分
 今週は、先週書けなかった3歳牡馬の有力馬について書きたいと思います。

ヴィクトワールピサ
 新馬戦時に見た時は人が多くていつもと違う角度から見たせいか、それほどのインパクトを感じませんでしたが、3戦目の京都2歳S時に見た時はダービー馬候補の最右翼という印象を覚えました。その最大の理由は「成長力」。これはサンデーサイレンス系の走る馬の多くに共通する点で、特にヴィクトワールピサの父であるネオユニヴァースや、ヴィクトワールピサと同じ父を持つダービー馬ロジユニヴァース辺りに強く出た特徴です。使う毎に筋肉が張りを増し、馬体がグンと膨らんできます。少し早熟傾向のあるネオユニヴァース産駒ですが、春シーズンの時点では素晴らしいパフォーマンスを見せてくれると思います。春の2冠まで十分期待できます。

エイシンアポロン
 スピードでは現3歳世代トップのものを持っています。ダービーは距離がきついと思いますが、皐月賞は大丈夫です。正に皐月賞向きの馬で、ヴィクトワールピサに勝てるとしたらこのレースが唯一のチャンスでしょう。

アリゼオ
 まだ実物を見たことがありませんが、シンボリクリスエス産駒らしい大型でパワフルなタイプでしょう。現状でも良く走っていますが、完成されるのは先でしょう。それでも春はある程度の結果が期待されます。

ローズキングダム
 スプリングSのパドックをモニターで確認した時に感じたのは「しぼんだ?」ということです。まだ仕上げていないだけなら良いのですが。春のGIで可能性があるのは皐月賞(使えばマイルカップも有力ですが…)なので、本来の張りが戻ってくるようならチャンスは十分あるでしょう。

ハンソデバンド
 初戦のレースを見た時に根性と身体能力の高さを感じました。例年ならそこそこやれそうですが、今年はメンバーが強いのでGIではきついかもしれません。

エイシンフラッシュ
 一線級とは差がある印象ですが、堅実に走るタイプ。中山2000mに対する適性もかなり高いので、運が向けば皐月賞なら上位入線のチャンスがあると思います。

 牡馬は特に素晴らしいメンバーが揃って久しぶりにわくわくするGIシーズンです。

 まずは今週の桜花賞、そして次の皐月賞をキッチリと当てたいところです。


古澤秀和 新著
古澤秀和の新刊が発売!
 競馬最強の法則誌面で連載していた「血統ヘルスメーター」を更に掘り下げ、待望の単行本化!

 この馬券術は、血統という要素に馬格(馬体重帯)という要素を加え、コース別にその狙い目を出したものです。血統である程度のコース適性傾向を見ることができますが、馬格という要素を加えることで、更に詳細な適性傾向を見ることができます。

 また、ただ単純にデータを集計しただけではなく、古澤氏自らが競馬場に通い、いつも見ている種牡馬の骨格や筋肉の質などの適性傾向も加味することで、本質的に適性の高いものをリストアップしています。
 >>Amazonでのご購入はこちらから

競馬総合チャンネルでは、毎週金曜日に週末の馬券的注目馬を挙げる「現場主義者の狙い馬」を掲載中!

「DIデータ解析班」が活躍中!週末の予想は馬券総合倶楽部で!

古澤秀和氏の活動、理論の詳細などは「古澤秀和の競馬予想」へ

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

馬券総合倶楽部にて予想提供中!

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング