アライバル 父ハービンジャー
6/19 東京5レースデビュー予定
今週は「ハービンジャー産駒」を取り上げます。
クラシック制覇が無く、お世辞にもPOG向きとは言えない種牡馬なのですが、訳あって今回は取り上げます(私情です笑)。
父ハ-ビンジャーは現役時代、イギリスにて9戦6勝。
主な勝ち鞍であるG1・キングジョージ?&クイーンエリザベスS(芝2400m)は同レース史上最大着差となる11馬身差をつけての圧勝だった。
そのまま凱旋門賞を目指す予定であったが、左前脚骨折の為断念となり引退。
種牡馬入りすることに伴い、日本に輸入され2011年より供用開始。
サンデーサイレンス系にもキングカメハメハ系にも配合できることが強み。
2020年の種牡馬ランクは第13位。
母クルミナルは現役時5戦2勝。
3歳時にデビューから2連勝でオープン入りすると、桜花賞2着、オークスで3着とクラシック戦線で活躍した。
タイトル奪取へ「さぁこれから!」というところで屈腱炎を発症・・・
そのまま引退し、繁殖となった。
血統背景は父ディープインパクト(サンデーサイレンス系)×母父Candy Stripes(Blushing Groom~ナスルーラ系)の組み合わせ。
ターフで見せた類稀なる末脚は、父ディープインパクトにLyphardのクロス+Wild Riskの爆発力によるもの。
繁殖としては、初仔こそ能力がありながら未勝利で終わったものの、2番仔のククナは今年の牝馬クラシック戦線に登場。そのうち重賞馬も輩出しそうな雰囲気が漂っている。
父ハービンジャー×母父ディープインパクトの組み合わせは、これまで28頭がデビューしており、18頭が勝ち上がりとなかなか好成績な配合。(※注2021.6.17現在)
その中でファルコンステークス(G3)を制したハッピーアワーという重賞馬も輩出している。
このハッピーアワーとはLyphardのクロスを持つ点でも一致しているが、本馬の場合は母がLyphardのクロスを持った上で父からもう1本、つまり都合3本のLyphardが入っていることになる。
このあたりがどう作用するのかは大変興味深い。
育成から順調に来ており、ここでデビューすることは当初からの目標通り。
この順調な流れで結果も出し、母悲願のG1タイトルをもたらして欲しいものです。
頑張れ!アライバル!
@yra_uma北海道での競馬修行を経て血統調査員となる。血統表はサラブレッドの設計図。日々血統考察やってます。細々と一口馬主も継続中。
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