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未来に役立つ記憶を作る

  • 2010年05月03日(月) 00時00分
馬券画像

 先週の天皇賞はかねてから自信があったジャガーメイルが強い競馬で勝ってくれました。個人的に自信があったので大きく勝負しようと思っていましたが、当日の仕上げは若干細く感じられましたので、レートは下げておきました。今思えば、「天皇賞・春」という長距離レースで勝ち負けするための仕上げは、逆に枯れて見えるくらいの仕上げなのかも知れませんね。パドックではおとなしくても、返し馬に行くと抑えられながらも、力が溜まる感じでいい動きを見せていました。

 今回、ジャガーメイルを前予想段階から強く推せたのは、一年前の天皇賞でこの馬を見ていたからでしょう。その時は裂蹄明けで筋肉に張りが無く、7分くらいの状態でした。しかし、その時に出走していたほかのメンバーと比べると、明らかに長距離適性が高かったのです。しかも、脚が細めで京都の軽い馬場は合うタイプです。

 「競馬は記憶のスポーツ」とよく言われますが、今回のジャガーメイルのように、どのような状態・メンバー構成・舞台で、どれだけのパフォーマンスを見せることができたのかということをキッチリと覚えておくことは、馬券作戦上非常に有効なことです。単純に「あの時の競馬は強かった」とかを覚えておくのも良いのですが、それだけだと根拠が希薄ですし、その印象に振り回されて誤った判断をしてしまうこともあります。
先に述べた、

・どのような状態か?
・どのような条件か?
・どのようなメンバー構成か?

 をちゃんと把握した上でレースを見、検証・記憶することで未来につながる脳内データベースを構築していくことができるわけです。

 このコラムを読むような人は基本的にかなり馬券が好きな人のはずですし、それなりに研究もしている人だと思います。そのような労力を馬券収支の改善につなげるために、先ほどの3項目(本当はもっと多いかもしれません)を意識しながらレース検証を行い、未来につながる正しい記憶を作って、馬券収支を改善していって欲しいと思います。

 このコラムでもそのような記憶を構築するための材料を、色々と出していければと思います。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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