全国一斉に発売となった馬単に3連複、期待どおりの人気だったが、その難度の高さに舌を巻く状況です。テレビ番組では、一体どのくらいの万券がとび出すかと日曜日は朝から数えてみました。ところが、新潟の午前中だけでも、その半分近くが万券、これでは数えてみても何の意味もないと、止めてしまいました。そんなことに気を取られていたら、肝心のレースがおろそかに。それに、次から次へとアナウンスされる万券配当に、スタンドもだんだん覚めてしまって、いちいち歓声を上げることもなくなっているではないか。
そう、慣れとは恐ろしいもので、いくら騒いだところで、自分がその恩恵に浴びさないことにはちっとも面白くもない、そういう思いになっているのです。
翌日のスポーツ紙に、3場2日間で50回も万券がとび出したと出ていて、そんなことに現(うつつ)を抜かしても仕方がないと実感しました。
レース検討のセオリーが変わるものでもなし、要は、馬の組み合わせのマジックみたいなもの。そんなに配当がいいのなら、ひとつナゾ解きを本格的にやってやろうではないかと、増々やる気満々になるのでした。
レース結果には、それに見合った解釈を加えておくのが肝要。それによって、少しでも次の検討に役立てなくては。基本的なことはちっとも変っていないのに、何も浮き足立つこともないのですから。
毎度、開幕週お決まりのレコードタイム。マグナーテンはその典型で、こうしたコース巧者の存在は、どのレースでもいる筈なのです。新潟にしろ小倉にしろ、そのコース特性を見極めることが第一で、春の実績という目先にとらわれないようにする英断こそ、しっかり心にとめておくことでしょう。荒れたレースの反省は、いつも、実績よりも調子を重視することなのですが、これにそれぞれのコース特性を結びつけて夏を頑張りましょう。