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自分の予想法と“場”の相性

  • 2010年07月26日(月) 00時00分
 競馬を長くやっていると、かすりもせず全く当たらないレースばかりだったり、勝った馬が呪われたように出遅れたりする日と、馬がゲームの駒に見えてくるくらい簡単にポンポンと当たる日が出てくると思います。

 これは私のように適性を重視した買い方をしていようが、能力値等の指数で買っている人であろうが、必ず出てくるものだと思います。

 私はこの現象を、自分の予想法と“場”(シチュエーションという意味での)の噛み合いがいいとか、悪いとか表現するのですが、これを見分けるための方法を考えてみました。これらは私の経験則から来るものですが、的外れではないと思うので書いておきたいと思います。

 ◎狙いたいと思った馬のオッズ。

 狙いたいと思った馬がいたとして、そのオッズを見ることで、勝てる場なのか、負ける場なのかが分かると思います。

 勝てる場の場合は、狙おうと思った馬のオッズが単勝で10倍以上、複勝で3倍以上ついている時です。逆に狙おうと思った馬が案外人気していて、単勝で5倍程度又はそれ以下、複勝で2倍程度又はそれ以下の場合はあまり良い結果が出ることはないと思います。

 何故こんなことが起きるかというと、競馬のオッズと結果の関係を決める要素はいくつもあって、それは常に変動しているからです。例えば、開催の変わり目なんかがそうで、開催替わり初日だと、全く適性の違う競馬場で行われていた成績が主流になるので、当然荒れやすいでしょうし、2開催目の競馬なんかだと同じ競馬場で行われたレース結果を元にオッズが構成されているので、比較的荒れにくいはずです。

 このようなあらゆる要素が絡み合って、その日の“場”が決定されているのですが、それが自分の予想法と噛み合う時は先ほど挙げたようにオッズが高くなりますし、勝てる可能性が高くなります。

 逆に噛み合わない時は、狙っていた馬が変に人気していたりして配当が安く、余分にお金をつぎ込んで外れて損失を増やすようなことになるでしょう。

 ◎堅いと思った馬の着順、レース内容。

 「これは堅い」と思っていた馬の着順というのは、自分の予想法と場の相性を見る上で、重要な要素になります。堅いと思って買った馬が見せ場もなしに負けることは、その日の馬券を買っていく上で危険信号であることが多いです。しかも、これといった不利なども無かったのに、負けてしまった時は要注意ですね。

 こういう場合は、一度軌道修正を考えてみて、それでも同じように惨敗を喫した場合は危険な日でしょう。

 逆に、イメージ通りの競馬でキッチリと勝ってくれる場合は噛み合っている時です。

 そういう日に畳み掛けるようにしましょう。

 以上の2点が勝てる日と負ける日を区別しやすい判断基準だと思います。

 競馬はいつもいつも勝てるようなものではありません。勝てる可能性が高い日に攻めて、負ける可能性が高い日は回避する姿勢で臨めば、収支は大幅に改善すると思います。

 ちなみに、個人的に先週は後者の方だったのにもかかわらず、攻めて負けてしまったので、猛省したいと思います。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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