馬単、3連複が全面的に発売されるようになって、先週の土・日の発売32レース(新潟24R、小倉8R)では、馬単の万馬券が7つ、3連複の万馬券が12個。新しい馬単と3連複だけで計「19」の万馬券が飛び出している。
もう以前のように、ちょっと小頭数で人気が片寄っているから「馬券の興味が乏しい」というレースがほとんどなくなった。
土曜の新潟11Rなど、ちょっと前までならかなりつまらないメインに近かったが、もうそうではない。馬単、3連複はそう低配当ではないだろう。
とはいっても、土曜の新潟では10R五泉特別の方がずっと面白い。ただ多頭数というだけでなく、人気も割れ波乱必至だ。同じように最終12Rも大混戦だろう。
最終レースの注目馬として、3歳ゴーウィズウィンドをピックアップしたい。未勝利を勝ったばかりでここは格上がり。ふつうは苦しいが、前走の勝ちっぷりがきわだっていた。
同じ日の1000万特別が2分1秒6(土曜の11Rに出ているシャイニンググラスは2分2秒2)の勝ち時計だったのに対し、未勝利のゴーウィズウィンドのそれは2分1秒9だった。ハイペースで先行馬が引っぱったこともあるが、いきなり1000万特別と互角はすごい。7馬身差圧勝だった。
それも3歳ゴーウィズウィンドは、初めての芝で、初の2000mだったから立派だ。
父フレイズ(その父ストロベリーロード)はやや地味な種牡馬だが、芝の米G1を3勝しているタフな中距離型。距離延びて真価発揮の奥手型であると同時に、文句なしの平坦巧者と考えていい。強気にスパートすればまずバテないはずで、この夏の注目の上がり馬にもなりえるだろう。
10Rは、昨年1分21秒4と、1分21秒5があるジュエリーシチーに注目。今年は旧1000万組が不在で、相手に大幅に恵まれている。