今週は
小倉記念で馬連89倍を1点目、3連複158倍を2点目で当てた。これで
七夕賞の馬連万馬券2点目、3連複万馬券3点目、
函館記念の馬単3点目に続いて、サマー2000シリーズで3連勝となった。これもMのステップ理論と馬体重を組み合わせて予想したからに他ならない
小倉記念はその集大成のように細かい技を駆使したので後ほど解説しようと思うが、まずは先週の
マイネルスターリーの続きをやっておこう。
小倉大賞典はリフレッシュしていたので本命にし、そのストレスから1番人気の中京記念では6番手評価に落として凡走したという話を先週はした。
そして迎えたのが福島民放杯。OP特別の格落ちということで、凡走後だったが3番人気に支持された。では、ここでの私の評価は何だったのか?
実はこのレースは予想自体をしなかった。その理由の1つが、マイネルスターリーの取捨が読みにくい状態だったからだ。前走の凡走で小倉大賞典のストレスは薄れた。しかし、フレッシュな状態の大捲りで激走するというダメージは想像以上に大きい。その疲労がたった1走の凡走で取り切れているか?私も判断しかねていた。
当日は6キロ減。中京記念は絞れてこないことで、臨戦モードの馬の心身状態にならなかったので凡走したという話を前回書いた。ということはこの6キロ減はプラス材料だ。
ところが、4着に凡走。これはいけない。馬体が絞れたのに凡走。このことで今のマイネルスターリーの心身状態が想像以上に深刻なことが分かる。この馬体減は集中状態に入る準備ではなく、生命エネルギーの減退を端的に意味していたのだ。心身ストレスから、生きることにポジティブではなくなってきたのである。
凡走したことでそれが馬体減の原因であることは確定した。ということは、次の新潟大賞典も危ない。中3週で生命エネルギーの減退を止めることは不可能だからだ。しかも当日はさらに4キロ減。馬の生命ストックは完全に枯渇した。しかし4着に好走。この状態で4着に走れるのは同馬のポテンシャルの高さに他ならない(それに加えて、もう1つ、後述する理由があった)。
そして函館記念。今回は中10週と間隔を開けてきた。生命エネルギーの充填には充分な期間だ。しかも滞在競馬。余計にエネルギーを蓄えられる。さらには函館滞在による気分転換。小倉大賞典の大捲りをヨレながら強引にさせられた嫌な記憶を遠のかせるには、環境変化は精神的によいリセットとなる。
また前走の新潟大賞典4着も好材料だ。馬体が減り続け、生命エネルギーが枯渇した中で好走した。ということは、肉体的には限界だったが、福島民放杯の凡走辺りから、徐々に小倉大賞典の精神的なストレスは薄れてきた可能性を示唆している。肉体のダメージは残っていたが、精神のダメージは薄れてきたのだ。闘う意欲が戻ってきているサインだ。
そして当日はプラス10キロ。これで全ては解決した。生命エネルギーの補填、そして北海道でリフレッシュし、嫌な記憶を払拭することに成功したのだ。
もちろん完勝。しかも後続に0.6秒差を付ける、今までにない強さを見せての重賞初制覇だ。
如何に馬にとっては、心身状態が全てかということだ。さらに馬体重と組み合わせることで、その分析力はより深まっていく。
今回の応用編として、来週は冒頭話をした小倉記念を解説する。特に凡走したサンライズベガとホワイトピルグリム、アルコセニョーラの心身状態について次週までにちょっと考えておくと、より次週の理解が深まると思う。
お知らせ
Mの法則の凄さをさらに体感するなら、毎週金曜日20時更新のコラム「
馬券の天才かく語りき」を是非お読みください。現在、種牡馬ごとの分析、ならびに直近のレースでの検証など、週末の予想からすぐに使えるテーマを連載中です。
※「馬券の天才かく語りき」は
netkeibaプレミアサービスのコラムです。
|
今井雅宏が新刊を発売! 今井雅宏の新刊『競馬王新書 ポケット版大穴血統辞典』が2009年9月19日(土)に発売されました。
天才・今井雅宏が穴党のためだけに構築した血統辞典『ウマゲノム版種牡馬辞典』の最新刊でもあり、持ち運び可能なポケット版となっています。競馬場でパラパラと見ながら馬券の参考にできるのが最大の特徴。
80頭分の父・母父の心身構造を、タイプ(M3タイプ)、走りやすいパターン(オプション)、好不調の波(リズム)、激走・凡走能力(指数)などでワンポイント解析します。
もちろん、netkeibaプレミアコラム「馬券の天才かく語りき」も完全収録しています!
|