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先行力と溜めが鍵

  • 2010年08月30日(月) 17時00分
 8週間続いた夏の小倉・新潟も今週でいよいよフィナーレ。その最終日には毎年恒例の2歳Sが行われます。

 小倉の方は舞台が芝の1200mになるのですが、このコースについては先週の競馬で大分解析ができましたので、それをお伝えしようと思います。

 まず攻略の一つ目のポイントは先行力。ハナまで行けなくてもいいのですが、5番手以内くらいの位置取りを取れる先行力は重要です。これを見分けるには、過去戦績の位置取り欄を見る方法がありますが、これだと2歳Sのように戦績が少ないレースではその判断が難しいでしょう。週刊競馬ブックのフォトパドックのように、立ち写真を見て判断する場合は、後肢の力感が強い馬が先行できる馬になります。

 次に重要なのは溜めが利くことです。溜めが利かず、スピードに任せたレースをするだけでは、今の馬場では勝てません。好位でキッチリと溜められたり、逃げていても溜めを作れるタイプが理想です。溜めを作れる馬は、筋肉や関節に柔軟性がある馬です。

 あと、もう一つ重要なポイントがあって、これはどの条件についてでも同じなのですが、トモの強さはかなり大きな要素でしょう。トモの強さを判断するには、1200m戦では基本的には筋肉のボリュームを見れば良いのですが、もちろんこれだけでは判断できない馬もいます。サクラバクシンオーの産駒などはトモの量を見る方法で良いのですが、サンデーサイレンス系やワイルドラッシュ、スウェプトオーヴァーボードの産駒については薄めの馬が多いので、その力感で判断すれば良いと思います。歩き姿だと、後肢を踏んでから後に蹴る力の強さを見れば良いと思います。

 こんな感じで見ていけば、今の小倉・芝・1200mの馬券はだいたい取れると思います。私の中でも本命は既に決定済みです。フォトパドック掲載馬の中に答えはあると思いますので、是非入念にチェックしてみてください。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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