先週の重賞「関屋記念」が、思いのほかスローで前半46.4−58.0−69.1秒のペースで流れ、結果は出たなりだった。
それを考えると前走は4着に沈み、マイルを1分32秒4にとどまったガンアンドローズだが、前走の豊栄特別(1分31秒8で勝ったビッグフリートは、関屋記念を1分32秒2で3着)はきびしかった。
外枠から気分良く先行したため、前半45.1−57.0−68.4秒のペースを追走。この馬の5ハロン通過も57.2秒だった。もともとマイルはちょっと長いだけにこのラップで先行しては伸びを欠いたが、推定1200m通過は1分8秒4〜5でまだ楽だった。
今度は一転して1200m。この距離の経験は少なく、持ち時計は1分9秒3(34.4−34.9)にとどまっているが、前走の1600mよりは合っているだろう。
というのもガンアンドローズ、一度だけ出走した昨秋の1400m(阪神)を、出遅れしながら1分20秒8の好時計で乗り切っている。
典型的なスピード系ヌレイエフの肌に、これもなぜか短距離型を送ることが多いフジキセキの組み合わせ。これまでマイル戦以上に出走することが多かったが、半兄ユウワンプラテクト(父トニービン)とちがって、こちらは1400m前後がベストにちがいない。前走のマイルよりは、1200mの方が合う。前半もし行けなくとも、一転して追い込んできそうだ。
復活サマーキャンドル、平坦向きホシスコープなどの注目馬もいるが、大駆けがあれば立て直してきた3歳キーンランドスワン。
3月、出負けしたG3クリスタルCを1分8秒3の星があり、時計勝負の1200mで一変の可能性がある。