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小倉2歳Sから

  • 2010年09月06日(月) 00時00分
 先週は小倉2歳Sが行われました。それにしてもブラウンワイルドの末脚は凄かったですね。普通なら完全に逃げ切りのレースを見事に差し切りました。

 今回のコラムは、この小倉2歳Sに出走した馬の今後の展望を書きたいと思います。

 まずはブラウンワイルド。

 パドックで見た印象は、写真ほどの迫力を感じませんでしたが、返し馬に行っての動きが素晴らしかったです。

 レースでは揉まれるような形になりましたが、それでもちゃんと伸びてきたところに根性も感じます。距離はマイルくらいまではもちますし、2歳戦ではGIまで射程に入る器でしょう。

 2着のシゲルキョクチョウは脚長で斜尻気味。前脚も外向していて、決して見栄えの良い馬ではありません。ただ、筋肉の質はサンデー系のそれで、父オンファイアから良い部分がちゃんと伝わっている感じです。

 テンに行けて、終いも突き放すスピードがありますし、脚長で距離はマイルくらいまでもちそう。こちらも2歳戦では良いレベルの競馬ができると思います。

 3着のスギノエンデバーはサクラバクシンオー産駒で素直に短距離馬。こちらは1200mがベストでしょう。サクラバクシンオー産駒にしては先行して押し切るだけの馬ではありませんし、溜めが作れる分安定して走れそうです。

 あと、期待したドレッドノートは4角まで良い感じで行っていましたが、直線に入って全く伸びず。ハナを切ってしまった方が良かったかもしれませんね。筋肉の質が素晴らしいですし、こんな馬ではないと思います。ブリンカーとか、何か工夫をすれば変わってくる余地は十分にあります。

 秋に向けて有力と思われるのはこの辺りですね。

 近年は牝馬が活躍するレースでしたが、今年は本格派の牡馬が出走していた印象。

 秋の活躍が楽しみです。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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