昨夜、日本から遠征したナカヤマフェスタとヴィクトワールピサがそれぞれフォワ賞とニエユ賞に出走しました。ナカヤマフェスタはスローの瞬発力勝負になった割りにしぶとく食い下がりましたし、ヴィクトワールピサは一瞬いい手応えで上ってきたように休み明けとしては良いレースができたと思います。
共に本番では楽しみだと思います。
さて、これら2頭は共にサンデーサイレンス系の種牡馬産駒ですが、ステイゴールドとネオユニヴァースは共に道悪や洋芝などのタフな馬場に強い種牡馬です。ただ、これら2頭のそういった馬場に対するアプローチはそれぞれ違って、前者は「バテないタフさ」後者は「パワー」によって道悪などのタフな馬場を克服している印象です。
過去の凱旋門賞馬の馬体や血統などを見ていると、ステイゴールドのようなバテないタフさがあるタイプが好走しているように思えます。ヨーロッパの深い芝をこなすというイメージからは、筋骨隆々な馬が有利なように思えますが、過去に私が見たヨーロッパで好走している馬は、ほとんどの馬が「見栄えのしない華奢に映る馬」だと思います。バゴとかも見栄えがしませんでしたし、ウィジャボードなんてホント鶏ガラのように華奢な馬でした。
なので、本番でナカヤマフェスタとヴィクトワールピサのどちらが上に来るかといえば、私はナカヤマフェスタの方を推したいですね。本番で頭数が増えてペースが速くなれば、更にレースの質がタフになりますし、そういったところでこそこの馬の良さが生きると思います。
ディープインパクトは本当に強い馬でしたけど、こういう欧州の競馬を制するタフさという意味では、日本にいる種牡馬の中ではステイゴールドは最強なんじゃないかと思いますね。
本番が非常に楽しみです。
ちなみに、同じネオユニヴァース産駒でもロジユニヴァースが行っていれば、こちらはタフさを持っているタイプなので、もしかして勝ったかも。
今回は馬券に関係のない話でしたが、今の阪神芝は力が要る印象。馬場が荒れてもっと力の要る馬場になってきて、更に雨でも降ろうものなら、先ほど挙げた「タフな馬」が好走しやすい馬場になりますので、その辺りは注意してください。
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