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先週の競馬から

  • 2010年09月21日(火) 00時00分
 先週は秋華賞トライアルのローズSが行われました。

 各馬のひと夏を越しての成長や、変化について、またそれを踏まえた上での秋華賞への展望を書きたいと思います。

 まず、1番人気で4着に敗れたアパパネは、この負けについては全く問題ありません。仕上げが8分あるかという程度でしたし、返し馬もいつもの迫力がありませんでした。レースでは道中力んでいて、直線でも間を割るのに脚を使っていました。これらの全ての要素は、今回のトライアルを使ったことで解消するでしょうし、順当に良くなってくれば当然勝ち負けになるでしょう。

 勝ったアニメイトバイオですが、使って細くなりやすいタイプだけに、休み明けの今回は体重こそ変わらずとも、フックラして良いデキでした。骨が細くて、サンデーサイレンス系のゼンノロブロイ産駒ですので、今の馬場には非常にマッチしていました。秋華賞が行われる京都の2000mは似たような質の馬場になることが多いですし、そのような馬場になれば、本番でも台頭してくると思います。

 2着のワイルドラズベリーですが、春からの上昇度ではこれが一番でしょう。マイル路線を進めばいい線までいけると思います。ただ折り合いに不安があるタイプだけに、秋華賞はレース適性に疑問符が付きます。

 3着のエーシンリターンズは相変わらず見栄えのしない馬です。それでもちゃんと3着に入るのだから能力はありますね。ただ、既に仕上がっていましたし、他馬の良化見込みを考えると、本番は相手が強すぎる感です。

 あと、7着に敗れたアグネスワルツはやはり夏負けした影響があったのでは?

 いい頃の張りやボリューム感がありませんでした。そのあたりが涼しくなって戻ってくるようなら当然本番でも上位争いできます。

 8着のオウケンサクラは成長著しく、素晴らしい馬体になっていましたが、軽すぎる馬場が合いませんでした。もう少し力の要る馬場になればすぐに巻き返します。

 11着のタガノエリザベートはもっと力の要る馬場か、一回ダートを試してみて欲しいですね。

 ローズS組からはこんな感じです。

 とりあえず、「古澤の予想」や競馬総合チャンネルのパドック速報で◎▲で的中できたように、いい感じで各馬の変化はつかめていると思いますので、本番でもいい予想ができるように更に研究しておきたいと思います。

 あと、ローズSの一つ前に行われた野路菊Sを勝ったウインバリアシオンはクラシック級の能力を持っているでしょう。父ハーツクライにそっくりのシルエットで、折り合い、追ってからの反応、瞬発力と全て良いです。

 距離はむしろ延びた方が良いですし、順調なら来年のダービーで上位争いできる器でしょう。

 こんな感じでそろそろ良い馬が出はじめましたので、クラシック級の新馬などが出てきたら、またここで発表したいと思います。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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