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坂のあるコースについて

  • 2010年09月27日(月) 00時00分
 先週は中山競馬に遠征しましたが、中山コースのような直線に急坂があるコースでは、ハミをしっかりとって走る馬が好走する傾向にあります。例えば、いつもハミをグッと噛んで伸びてくるドリームジャーニーは、中山・阪神といった直線に急坂があるコースを得意としています。急坂のあるコースというのは、最後に一気にきつくなるので、ハミをグッと噛んで食いしばれる馬の方が好走できるのだと思います。

 逆にハミをあまり噛まない感じで、頭が高いような馬は平坦気味のコースの方が適性が高いと言えるでしょう。先週のオールカマーで4着に敗れたサンライズベガなんかはそのようなタイプですね。ハミをグッと噛まないので最後の一踏ん張りに欠けました。

 では、しっかりとハミをとって伸びる馬を見分けるにはどうすれば良いかですが、レースリプレイを見て、そのような走り方をしている馬を見分けるのも一つの方法です。ただ、それだと当日の状態ではないので、精度的にそれほど高くはないでしょう。

 高確率でしっかりとハミをとる馬を見分けるには、返し馬を見ることです。返し馬で手綱がピーンと張り詰めた状態で、ハミをしっかりと噛んで前を見据え、首使い良く走っている馬が良い例です。

 これがあまりに力み過ぎると駄目なのですが、短距離に関しては多少の気合の乗り過ぎは許容できるところです。気合い乗りと力みは紙一重なところがあるので、慣れないうちは短距離のレースに絞って取り組んだ方が良いかもしれません。

 今週はちょうど短距離戦のスプリンターズSがありますので、このような返し馬をしている馬を買えば、良い馬券が獲れるのではないかと思います。是非注目してみて下さい。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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