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馬場傾向の読み取り方について

  • 2010年11月01日(月) 23時00分
 先週は土曜日の東京競馬が台風のため中止。天皇賞当日の日曜日は芝・ダート共に道悪でのスタートになりました。こういう日については、普段以上に馬場傾向の把握が重要となってきます。

馬場傾向は大きく分けて、

・伸び所
・質

の2つに分かれます。

 伸び所については内伸びなのか、フラットなのか、外伸びなのかなどを把握します。こちらについては、展開や各馬の力関係を把握しながらレースを見て、有利なコース取りを探していくのです。先週の東京で言えば、芝コースについては内枠が圧倒的に有利で、ほとんどのレースが内枠の先行馬での決着でした。メインレース・天皇賞で、デキが良かったとは言え、オウケンサクラが4着に粘ることができたのはそのあたりに起因すると思います。(私はこの複勝を勝っていたので、4着というところが若干悔しいところですが…)

 こういう偏った馬場の時には、力が足りない馬でも好走することがありますので、注意してみておく必要があります。

 質に関しては軽いのか重いのか、雨で上滑りするのか、などを把握します。

この判断基準は、

・骨の太さ
・フットワーク
・血統

の3つを見ていれば大部分を判断することができます。

 骨の太さとフットワークの項目は共に血統と照らし合わせながら見ると良いでしょう。

 例えば、シンボリクリスエス産駒で骨太、大飛びの馬が上位に来ていれば、基本的には力の要る馬場と判断して良いでしょう。他のレースでも似たようなタイプが好走していれば、ほぼそういう質の馬場と判断できます。

 逆に軽い馬場の場合は脚が細くて、サンデーサイレンスがどこかに入っているような血統の馬が上位にくることが多いです。

 先週の日曜日、私は9Rの河口湖特別でのみ勝負しましたが、これはメイショウツチヤマの単複を購入しました。同馬は母父にサンデーサイレンスを持っており、脚が細くて飛びが大きい、府中ダートの脚抜きが良い状態で有利な構造をしていたからです。

 このように、馬場の質が分かれば、他の人が見えない確信を持つことができ、有利に馬券勝負を進めていくことができるでしょう。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

馬券総合倶楽部にて予想提供中!

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