スマートフォン版へ

スノーフェアリーの圧勝について

  • 2010年11月15日(月) 00時00分
 先週行われたエリザベス女王杯では、外国馬のスノーフェアリーが圧勝。なかなかお目に掛かる事のできないような異常とも言える切れ味で、本当に強い競馬を見せました。

 このスノーフェアリーですが、戦績や調教からの前予想では評価することができましたが、パドックで見ると、正直、他の馬の方が良く見えました。外国馬の見立てがまだまだということでしょうね。
では、何故スノーフェアリーがあれだけの脚を使えたのかということを考察したいと思います。

 写真を撮っておけばよかったのですが、ごめんなさい。

 まず、それぞれのパーツですが、

・ツナギ:深い
・飛節:曲飛節
・筋肉の質:柔軟
・筋肉量:やや多め
・体高:低め

 という感じでした。

 これらの要素で、私が見た手違いをしたのは筋肉の質でしょう。柔らかくてボリュームが多めなので、ノーザンダンサー系のような鈍めの筋肉と勘違いしてしまいました。しかし、ミスタープロスペクター系の母系と、ロベルト系の父Intikhabという血統背景を考慮すれば、これが瞬発系に出るということも判断できたと思います。

 逆に筋肉の質が瞬発系に出たとすると、他の深いツナギや曲飛節も全て切れ味につながるイメージを持て、この場面で評価することができたのではないかと思います。

 外国馬を見る時は事前に血統背景をもっと把握して、ある程度のイメージを固めておく必要がありますね。

 今週はマイルチャンピオンシップ、来週はジャパンカップと外国馬が参戦するレースが続きますが、事前の血統分析を細かくして、キッチリと判断できるようにしたいと思います。


古澤秀和 新著
古澤秀和の新刊が発売!
 競馬最強の法則誌面で連載していた「血統ヘルスメーター」を更に掘り下げ、待望の単行本化!

 この馬券術は、血統という要素に馬格(馬体重帯)という要素を加え、コース別にその狙い目を出したものです。血統である程度のコース適性傾向を見ることができますが、馬格という要素を加えることで、更に詳細な適性傾向を見ることができます。

 また、ただ単純にデータを集計しただけではなく、古澤氏自らが競馬場に通い、いつも見ている種牡馬の骨格や筋肉の質などの適性傾向も加味することで、本質的に適性の高いものをリストアップしています。
 >>Amazonでのご購入はこちらから

競馬総合チャンネルでは、毎週火曜日に先週のレースから次走注目馬を挙げる「現場発・激走馬リスト」、毎週金曜日に週末の馬券的注目馬を挙げる「現場主義者の狙い馬」を掲載中!

「DIデータ解析班」が活躍中!週末の予想は馬券総合倶楽部で!

古澤秀和氏の活動、理論の詳細などは「古澤秀和の競馬予想」へ

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

馬券総合倶楽部にて予想提供中!

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング