私の馬券術は、基本的に現場へ行き、馬を見て判断するのですが、それ以外にも参考にする資料はいくつかあります。その中の一つが競馬ブックやギャロップに掲載されているフォトパドック。今回はその活用法の一つを紹介しておきましょう。それは「縦の比較」についてです。
以前はなかったと思うのですが、最近はフォトパドックに今回の写真に加え、前走など近走の写真が掲載されています。これにより、その時の状態と比較することができるようになったわけです。その馬自身のいい時や悪い時と比較することを、私は縦の比較と呼んでいます。逆に横の比較というのは他の出走各馬と比べることを言います。
縦の比較でチェックするべきポイントは、
・筋肉の張り、量
・立ち姿の力強さ
・毛ヅヤ
・仕上がり
が大きなポイントでしょう。
特に、仕上がり具合や筋肉の張りは、出走する度にかなり変わってきますので要チェックです。
例えば、今週のジャパンカップダートに出走する予定のトランセンドは、休み明けを叩かれた前走で快勝しましたが、今回は更に筋肉の張りを強化してきました。肩周りは余計な脂肪が落ちてすっきりと見せるようになりましたが、トモについてはグンと張りが増し、非常に力強い状態になっています。
他に分かりやすい例を挙げると、ダイシンオレンジ。前走時は筋肉の張りが物足りない印象で、皮膚も厚ぼったく見せていましたが、今回は肩周りや腰に筋肉がしっかりとつき、皮膚も薄く見せてアバラが若干浮いた素晴らしい仕上がりになっています。
このような感じで、横だけではなく縦の比較をしていけば、マイルCSのエーシンフォワードのような突然好走する馬でも、そのタイミングを見抜くことができるようになることでしょう。
これらのフォトパドックの見方について、気付いたことがあればまた順次書いていきたいと思います。
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