今週は12月の2週目。今年の2歳馬も大分出揃ってきた感じです。そこで、現時点での勢力図を整理しておきたいと思います。
まず、今週阪神JFが行われる牝馬から。
同レースでも人気を集めそうなレーヴディソール、ダンスファンタジア、アヴェンチュラといったところがクラシックの中心になってきそうですね。この3頭はどれも距離に対する融通性があるので、順調なら秋華賞まで楽しめる馬ばかりです。現時点ではレーヴディソール、ダンスファンタジアの能力が上でしょうが、距離が延びてくるとアヴェンチュラが有利になってきそうですね。
他ではクロフネ産駒の2頭。マルモセーラとホエールキャプチャはマイル戦線なら前記3頭とも大きな差は無いはず。特にホエールキャプチャの方はしなやかな身のこなしで、クロフネ産駒にしては母父サンデーならではの運動神経を感じさせる馬です。前々走が逃げ切り、前走が出遅れての追い込みと、どこからでも競馬ができますし、かなりの潜在能力を感じさせる馬です。
ここに出走しない組では、デビュー2連勝のドナウブルー、その2着に入線したケイティーズジェムもなかなかの好素材。特に前者は牝馬では珍しいディープインパクト産駒の素質馬。前走の競馬内容も良かったですし、これもクラシック戦線に乗ってきそうです。
牡馬の方は私が見た印象で特に良かった馬は2頭。ディープインパクト産駒のトーセンラー、ハーツクライ産駒のウインバリアシオンですね。前者はディープインパクト産駒によくいるタイプの速い脚を長く使えるタイプ。一瞬の加速という点ではそれほどではありませんが、加速しだすと止まらない感じです。ディープインパクト産駒は多くの産駒がデビューしましたが、関西馬ではこれが一番かなと思います(ちなみに今週のエリカ賞に出走予定ですね)。
ウインバリアシオンはデビュー戦、野路菊Sと2連勝。こちらはハーツクライに良く似た脚長の体型。その割に不器用なところが無く、早めに先団に取り付いて、直線でキッチリと伸びます。こちらもかなりのセンスの高さを感じさせます。
共に当然クラシック戦線を賑わす馬になるでしょうし、ダービーまで視野に入る馬だと思います。
他では、トーセンラーに新馬戦で負けて、2戦目でアドマイヤカーリンを下したハーバーコマンド、軽い馬場なら強いはずのアドマイヤカーリンあたりも有力です。あと、レースしか見ていませんが、新馬戦を圧勝したサトノオーも上がってきそうですね。東スポ杯を制したサダムパテックは2000mくらいまではこなせそうですが、本質的にはマイルくらいが合いそうです。
マイル、短距離路線では先述のサダムパテック、京王杯2歳Sを制したグランプリボス、といったところが有力。ただ、潜在能力が一番高いのはラトルスネークだと思います。折り合いが全てですが、折り合いがつけば驚異的な脚を使いますし、安藤勝騎手とか腕っ節の強い外人騎手あたりが乗ればタイトルを獲れる馬だと思います。
現状はこんなところでしょうか。今週の阪神JFやエリカ賞の結果で、ある程度見えてくるものがあると思いますので、じっくり観察しておきたいと思います。
|
古澤秀和の新刊が発売! 競馬最強の法則誌面で連載していた「血統ヘルスメーター」を更に掘り下げ、待望の単行本化!
この馬券術は、血統という要素に馬格(馬体重帯)という要素を加え、コース別にその狙い目を出したものです。血統である程度のコース適性傾向を見ることができますが、馬格という要素を加えることで、更に詳細な適性傾向を見ることができます。
また、ただ単純にデータを集計しただけではなく、古澤氏自らが競馬場に通い、いつも見ている種牡馬の骨格や筋肉の質などの適性傾向も加味することで、本質的に適性の高いものをリストアップしています。 >>Amazonでのご購入はこちらから
|
競馬総合チャンネルでは、毎週火曜日に先週のレースから次走注目馬を挙げる「
現場発・激走馬リスト」、毎週金曜日に週末の馬券的注目馬を挙げる「
現場主義者の狙い馬」を掲載中!
「DIデータ解析班」が活躍中!週末の予想は
馬券総合倶楽部で!
古澤秀和氏の活動、理論の詳細などは「
古澤秀和の競馬予想」へ