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新潟巧者の理由

  • 2002年09月18日(水) 13時42分
 バランスオブゲームのオーナー、薗部博之さんにとって、新潟は有り難いコース。セントライト記念を勝って、ここでは3戦全勝となりました。ずっと新潟でやってもらいたいとニッコリされていましたが、新潟を舞台の秋競馬は、考え方を決めてかからなければならないようです。

 9月8日の日本海Sを逃げ切ったゴーステディなんか、新潟では負け知らずの4戦全勝。どうもこの種のタイプには逆らうべきではありません。

 今年のように開催が多いと、その傾向をつかむには絶好のチャンスで、みんなが気がついているように、まず、トニービン産駒の相性の良さは記憶されていいでしょう。ゴーステディは、正にその典型です。

 バランスオブゲームの新潟巧者ぶりを分析すれば、もっと何かつかめるかもしれません。

 父フサイチコンコルド、その父カーリアンが日本向きであることはよく言われています。さらに、カーリアンの母がラウンドテーブルの産駒で、軽いスピード競馬に向くというのもこの辺からきているのでしょう。

 フサイチコンコルドはこの父系の特徴に加えて、母系に重厚な血が入っていて、そこから距離に対する適性が見えてきます。

 バランスオブゲームの母はアレミロードの産駒。ムラな面があっても、勢いに乗っているときの勝負強さはあります。この牝系からは、サッカーボーイ、ステイゴールドなどが出ていて、気性面の課題はあっても、非凡であることは間違いありません。

 これ等を総合すると、バランスオブゲームは、スピードの優っているところから、折り合いに気をつければ、新潟のような平坦コースでは、一気にスパートして押し切れるという答えが出てきます。

 中距離のスピードレース向きのトニービン産駒がここでいいのは、平坦コースであることと、左回りが合っている点もあるでしょう。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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