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競馬新聞の活用について

  • 2011年01月17日(月) 00時00分
 私の予想スタイルは基本的に馬をパーツレベルで見て適性や能力を把握し、返し馬やレース、結果データを見て是正していくというものなのですが、競馬新聞も少しではありますが使っています。

 基本的に前予想では印を見て、穴馬を探すために印の付いていない馬を重点的に見ていくのですが、レース直前には馬見の裏付けとして、調教欄やコメント欄を見ることもあります。

 基本的に私のスタイルは自分で見たもので判断するというものなので、特にコメントというファクターは気にしないのですが、あまりにも人気が無さ過ぎる穴馬を見つけたときに、裏付け材料として見ます。

 例えば先週日曜の京都最終レース。私の印は以下のようなものでした。

◎10番メイショウデイム
*
○4番ナショナルヒーロー
▲6番オオトリオウジャ
注5番ジャズピアノ
△15番オーシャンカレント
△8番シゲルタダカツ

*印は差を表しています。つまり、10番はおそらく複勝圏内は堅いというニュアンスです。

 この印の通り◎から流しても的中できているのですが、その後の返し馬診断で、10・15・6の順にピックアップしました。

 ここで馬券的に妙味があるのは15番オーシャンカレント(単勝88.3倍)です。パドック・返し馬共に評価できたというだけで穴馬としては買いなのですが、この日はそれまでの馬券がボロボロだったこともあり、厚く張るにはやはりもう少し裏付けが欲しいところ。

 そこで競馬新聞を活用しました。

 まずは近走の成績をチェック。近走の成績が12着→8着→7着と振るいませんが、3走前は距離が長かった(1700m)、前々走は12kgの馬体減りとハッキリと敗因がありました。そして今回のコメントを見ると、「馬体が回復した前走は中団でしぶとい競馬。目処が立ったし状態も良い。」という内容。

 調教欄を見ても「順調」や「丹念に乗り込まれているし重苦しさもない。デキは良さそう。」と否定的なものは一切なし。それどころか近走の成績が悪くて人気がないが、見た目には良いというニュアンス。

 体型や血統(父・タイキシャトル)を考えても1400mは合いそうなので、これは買うべき穴馬と判断しました。

 結果、直線で早々と抜け出し、追ってきたメイショウデイムを封じ込む完勝。結果として単勝配当は8830円も付きました。

 こんな感じで新聞の情報を活用すれば、より精度の高い穴馬を拾えると思います。

 私の馬券はここまでボロボロだったのでちょっとヘタレてしまい、メイショウの単を中心にオーシャンカレントの単勝を1000円だけ付け足し。あとはワイドを5000円、3連複で大荒れを狙ってフォーメーションと流しを購入していました。3連複の本線付け足しや、3連単は時間の都合で買えず…。という馬券でしたが、根拠のある穴馬のお陰で引っくり返すことができました。

馬券画像

 しかし、本来ならオーシャンカレントの単複などで勝負すべきだったと思います。競馬は理論だけではなく、「流れ」という要素も収支に大きく絡んできます。

 これを良くする研究も今後行っていきたいですね。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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