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ボテッとした体型の馬の仕上げ

  • 2011年01月24日(月) 00時00分
 先週の京都10Rはオリオンスターズが内から馬群を割って伸びて快勝しました。同馬はここ2戦、1400mのレースに使われて11着→14着の成績だったので今回は人気がありませんでしたが、パドックを見た人は余計に買い辛かったのではないかと思います。何故買いづらかったかと思うかと言えば、その要因はこの馬の体型にあります。パッと見はハッキリ言って「デブ」にしか見えません。しかし、この一見デブに見えるのがこの馬の「体型」なのです。

 オリオンスターズはサクラバクシンオー産駒ですが、同産駒の牡馬にはこのような骨が太めで筋肉のボリュームが異常に多い馬がたまに出てきます。タイプはまた違いますが、マヤノトップガン産駒などのブライアンズタイムの系統もいわゆる「腹ボテ」の体型が多くなっています。

 通常、馬の仕上げを見る時は腹回りの線を見ると思いますが、こういった馬を見分けるにはこの方法では難しいところがあります。

 腹がボテッとしたような体型の馬の仕上げを見極めるには、一つは縦の比較をすれば良いでしょう。その馬の前走の状態や好走時の状態、惨敗時の状態を覚えておいて、今回と比較するわけです。

 ただ、この方法では毎回馬を見ていないといけませんし、いつも現場に行く事ができない方にとっては辛いところがあると思います。

 そこで、他の見極め方ですが、皮膚の厚さと肉の揺れ具合、脚元の素軽さを見れば良いでしょう。前者は、正にそのままですが、皮膚の厚さを見て、歩く度の肉の揺れ具合を見れば、それが筋肉なのか脂肪なのかある程度見分けがつくでしょう。それに加えて脚元の素軽さを見るわけです。こちらの方はなかなか難しいかもしれませんが、着地した時に重苦しくないかどうかを見ます。

 結構感覚的なものなので、一発で見極めるには難しいと思いますが、意識して何度も見ていればそのうち見られるようになるはずです。

 これらを組み合わせて、返し馬での動きを見れば仕上がっているのか、それともただ太いだけなのかが分かると思います。

 競馬場に行ける様なら是非実践してみてください。前者の皮膚の厚さや、脂肪の揺れ具合はモニターでも十分分かりますので、馬券を買う際のファクターの一つとして取り入れてもらえればと思います。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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