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コース替わりで外差しに

  • 2011年01月31日(月) 00時00分
 先週は京都競馬場で芝の2重賞が行われましたが、共に目の覚めるような「差し」で決まりました。

 シルクロードSは1番人気ジョーカプチーノがまさかの後方からの競馬も、58キロを背負いながら上がり3ハロン32.6秒の鬼脚で優勝。京都牝馬Sもショウリュウムーンが上がり3ハロン33.3秒の末脚で圧勝。

 共にスローペースからの上がりが早い競馬だったのにもかかわらず、後方から差し切ったところに今の馬場の特徴があるでしょう。その前までのAコースではしつこく前残り・内枠有利の傾向が続いただけに、「これだけ変わるか?」と思わせるほどの傾向の変わりぶりです。

 では、こういう馬場ではどういう馬を買えば良いかということですが、当然サンデーサイレンスの血が入った馬が有利になります。

・シルクロードS
1着:ジョーカプチーノ(父:マンハッタンカフェ 母父:フサイチコンコルド)
2着:アーバニティ(父:マンハッタンカフェ 母父:Affirmed)

・京都牝馬S
1着:ショウリュウムーン(父:キングカメハメハ 母父:ダンスインザダーク)
2着:ヒカルアマランサス(父:アグネスタキオン 母父:A.P.Indy)

 他のレースでも、松籟Sを勝ったキタサンアミーゴ(父フジキセキ)、新馬戦を勝ったリヴェレンテ(母父サンデーサイレンス)、梅花賞を勝ったサンビーム(父ネオユニヴァース)、未勝利を勝ったオンリーザブレイヴ(父ディープインパクト)と、ほとんどのレースの勝ち馬が父又は母父にサンデーサイレンス系の血を持っています。

 前開催では枠順や脚質(逃げ)の方が優先されて、他系統の馬でも十分戦える環境にありましたが、今開催はサンデーサイレンス系統の独壇場になりそうです。

 あと、サンデーサイレンス系でも少し注意したいのが、非力なタイプは良くないということ。上がりが早くて軽そうな馬場ですが、砂煙が上がっているように荒れている感じもあり、非力で軽さだけで勝負するタイプには合わない感じです。だから、ショウリュウムーンのように父がキングカメハメハで、母父がサンデーサイレンス系のような馬が合うのでしょう。馬体で言えばトモの強さを重視すれば良いでしょう。薄くて軽い造りの馬よりは、トモにちゃんと実が入っているタイプの方が合います。

 ここから3週間、更に外差し傾向は進みそうですし、このような馬を選んでいれば、いい馬券が取れるんじゃないかと思います。

 他系統の場合は速い上がりタイムを出した実績のある馬を選べば良いでしょう。

馬券画像

 そう言えばやっとラトルスネークが勝ってくれました。個人的にはかなり評価している馬で、折り合いさえ付けばGI級だと思っている馬です。

 今後も騎手次第で注目しましょう。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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