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全然傾向が変わってきました

  • 2011年02月14日(月) 10時00分
 先週の京都競馬はまた全然傾向が変わってきました。ただ、方向性的に自然なので、今週も同じような傾向、又は更にそれが極端になる傾向でしょう。

 芝コースは大分荒れてきた感じで、サンデーサイレンス系ばかりで上位を占められていたのが、先週は一転してノーザンダンサー系の種牡馬産駒の活躍が目立ちました。

 最も顕著だったのは、ランリョウオーが勝った木津川特別でしょう。ランリョウオーはリダウツチョイス産駒(父父デインヒル)でしたし、2着のガンダーラはオペラハウス産駒、3着のテーブルスピーチはフレンチデピュティ産駒と、完全にノーザンダンサー系で上位を独占。

 メインの京都記念でも、勝ったトゥザグローリーはキングカメハメハ×母父サンデーサイレンスという血統で、2着のメイショウベルーガは父フレンチデピュティ、母父サドラーズウェルズというコテコテのノーザンダンサー系血統。3着のヒルノダムールはマンハッタンカフェ産駒ですが、母父はラムタラでノーザンダンサー系でした。1着はミスタープロスペクター系ですが、キングカメハメハ産駒でも長く脚を使えるタイプなので、こういう馬場が合ったということでしょう。

 ちなみに、このように傾向が一転した理由は馬場の悪化でしょうが、その予兆は6Rの結果と、木津川特別の返し馬に出ていました。6Rではパワータイプのイトククリが2着に入線したり、3着にはステイゴールド産駒のセイカプリコーンがそれぞれ人気薄で好走。ステイゴールドは凱旋門賞でナカヤマフェスタが好走したようにバテないタイプなので、荒れ馬場や体力の要る馬場で台頭してきます。

 木津川特別の返し馬では、軽い切れ味を持ったタイプの馬が走りづらそうにしていましたし、逆にパワーのあるタイプが力強く前進していました。

 このように、上位に来ている馬の血統や体型・フォーム、開催全体の流れ、返し馬での走り方などをじっくりと観察していれば、その日の馬場傾向をきっちりと掴むことができます。

 私自身、この傾向には気付いていたのですが、うまくそれを馬券に生かすことができませんでした。本来、10Rの飛鳥Sはレインボーペガサス(アグネスタキオン産駒も母父デインヒルの影響が強く肉厚)で勝負すべきだったのですが、返し馬で掛かっていたのでやめ、メインレースも最も堅く行くならメイショウベルーガとヒルノダムールのワイドだったのでしょうが、ヒルノのデキ・返し馬共に良過ぎて、頭でしこたま買ってしまいました…。

 現場にいるとこのように冷静さを欠いてしまうこともあるのですが、そのあたりも修正して、来週は倍返ししてもらおうと思います。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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