先週のフェブラリーSはトランセンドが勝ちました。休み明けだったこともあり、今回は▲の評価をしたのですが、過去にこの馬に関してはなかなかその力を評価することができませんでした。それというのも、全くと言って良いほど見栄えがしないからなのです。
ちょっと見づらい写真かと思いますが、ダート馬にしては細身の体型で、あまり見栄えがしないのは分かってもらえるかと思います。後肢も飛節が直飛節で、あまりバネ感もありませんし、筋肉の量もそれほど多くはありません。馬見的にあまり走る要素を感じない馬ですが、レースに行けばしぶとさを発揮します。ギアチェンジはできないタイプですが、その代わりワンペースでバテずに走り続けます。JCDの時にバーディバーディに交わされそうになりながらも、ゴールの時には突き放していたというのもそのあたりに起因します。今回もそうでしたしね。
そのようなタイプのパフォーマンスを見分けるには、縦の比較が重要でしょう。何回かその重要性について書きましたが、要するにその馬の前回や前々回、好走時や凡走時の状態と比べるわけです。その視点で見ていくと、今回はいい意味での重量感が出て、どっしりとした馬体になってきていました。
ただ、このようにパドックで比較するとなると記憶が全てになるので難しいところがあると思います。グリーンチャンネルなどを録画しておいて、記憶を呼び覚ますのも一つですが、それはかなり労力が要る作業で難しいと思います。そういう時にはフォトパドックを使えば良いでしょう。フォトパドックならじっくりと前回の状態と見比べることができますし、ネットのサイトにバックナンバーも無料で見られるところもあります。これで事前準備を行っておいて、当日の馬を見て結論を出す形が一番理想的でしょう。
馬が走る要素には心肺機能などの目に見えない部分も色々とありますが、目で判断できる部分に関しては、色んなツールを駆使して、極力調べ上げるようにしていくことが大切でしょう。
|
古澤秀和の新刊が発売! 競馬最強の法則誌面で連載していた「血統ヘルスメーター」を更に掘り下げ、待望の単行本化!
この馬券術は、血統という要素に馬格(馬体重帯)という要素を加え、コース別にその狙い目を出したものです。血統である程度のコース適性傾向を見ることができますが、馬格という要素を加えることで、更に詳細な適性傾向を見ることができます。
また、ただ単純にデータを集計しただけではなく、古澤氏自らが競馬場に通い、いつも見ている種牡馬の骨格や筋肉の質などの適性傾向も加味することで、本質的に適性の高いものをリストアップしています。 >>Amazonでのご購入はこちらから
|
競馬総合チャンネルでは、毎週火曜日に先週のレースから次走注目馬を挙げる「
現場発・激走馬リスト」、毎週金曜日に週末の馬券的注目馬を挙げる「
現場主義者の狙い馬」を掲載中!
「DIデータ解析班」が活躍中!週末の予想は
馬券総合倶楽部で!
古澤秀和氏の活動、理論の詳細などは「
古澤秀和の競馬予想」へ