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見た目で分かりにくい馬の対処法

  • 2011年02月21日(月) 00時00分
 先週のフェブラリーSはトランセンドが勝ちました。休み明けだったこともあり、今回は▲の評価をしたのですが、過去にこの馬に関してはなかなかその力を評価することができませんでした。それというのも、全くと言って良いほど見栄えがしないからなのです。

トランセンド

 ちょっと見づらい写真かと思いますが、ダート馬にしては細身の体型で、あまり見栄えがしないのは分かってもらえるかと思います。後肢も飛節が直飛節で、あまりバネ感もありませんし、筋肉の量もそれほど多くはありません。馬見的にあまり走る要素を感じない馬ですが、レースに行けばしぶとさを発揮します。ギアチェンジはできないタイプですが、その代わりワンペースでバテずに走り続けます。JCDの時にバーディバーディに交わされそうになりながらも、ゴールの時には突き放していたというのもそのあたりに起因します。今回もそうでしたしね。

 そのようなタイプのパフォーマンスを見分けるには、縦の比較が重要でしょう。何回かその重要性について書きましたが、要するにその馬の前回や前々回、好走時や凡走時の状態と比べるわけです。その視点で見ていくと、今回はいい意味での重量感が出て、どっしりとした馬体になってきていました。

 ただ、このようにパドックで比較するとなると記憶が全てになるので難しいところがあると思います。グリーンチャンネルなどを録画しておいて、記憶を呼び覚ますのも一つですが、それはかなり労力が要る作業で難しいと思います。そういう時にはフォトパドックを使えば良いでしょう。フォトパドックならじっくりと前回の状態と見比べることができますし、ネットのサイトにバックナンバーも無料で見られるところもあります。これで事前準備を行っておいて、当日の馬を見て結論を出す形が一番理想的でしょう。

 馬が走る要素には心肺機能などの目に見えない部分も色々とありますが、目で判断できる部分に関しては、色んなツールを駆使して、極力調べ上げるようにしていくことが大切でしょう。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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