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急激な馬場の変遷

  • 2011年03月28日(月) 00時00分
 先週は馬場傾向の変遷が激しかったです。

 中間の降雨は、21日月曜日の27ミリと、22日火曜日の1ミリで、水曜からは雨が降っていなかったのですが、金曜の馬場発表の時点でダートが稍重と、雨が乾き切っていないことが見て取れました。

 その通り、土曜日の競馬は雨の影響があったからでしょう、芝コースは非常に力が要る印象を受けました。血統の傾向を見てもキングカメハメハやステイゴールドなど、力の要る馬場で活躍する種牡馬産駒が好走していましたし、馬体面から見てもステイゴールドのように優れた持久力で走るタイプを除けば、基本的に筋骨隆々としたパワータイプの独壇場。スピードはほとんど要らない状況でした。皐月賞トライアルのスプリングSについても、持久力の高いステイゴールド産駒のオルフェーヴルが優勝。2着にはキングカメハメハ産駒で540キロクラスの巨体を誇るベルシャザールが入線。正にこの日の傾向を象徴するような結果になりました。ただ、ここで好走した馬たちが、馬場の軽い東京開幕週の良馬場で行われる皐月賞で人気を背負うようなら厳しいと思います。逆にこの日の馬場と相性の悪かったディープインパクト産駒たちの次走の巻き返しは狙い目といえるでしょう。

 土曜日はこんな感じの傾向だったのですが、日曜競馬では傾向が一変。サンデーサイレンス系の馬がバンバン走る、切れが生きる馬場になっていました。これに即座対応するのは難しく、個人的には惨敗を食らってしまいました。それにしても金曜日に雨が降ったとかでは無いのに、一夜明けただけでここまで傾向が変わるとは…。改めて、傾向判断を早くすることの重要性を認識しました。

 日曜日はこんな感じの馬場だったので、馬場の良い開催に変わる際には、土曜日に好走した馬よりも日曜日に好走した馬の方が好走することになるでしょう。特に毎日杯組みの馬はなかなかレベルが高かったですし、レッドデイヴィスはもちろんのこと、コティリオンやトーセンレーヴなどの他の上位入線馬も先の活躍が期待できます。

 逆に、土曜日のような馬場で持ち味を殺されたタイプは、軽い馬場になった時に巻き返すこと必至です。

 このように、どんな状況でどんな着順だったかをちゃんと把握しておけば、状況が変わった場合に発生する大きな「変わり身」を見つけることができ、穴馬券を本線ゲットすることも十分に可能でしょう。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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