メインは「日経賞」だが、馬券の興味は圧倒的に日程とコースを変更されて行われるハンデ戦の「中山牝馬S」にある。本来は3月13日の中山1800mのはずだった。
☆3月13日にも出走登録を行ない、待っていた馬……7頭
「アグネスワルツ、アプリコットフィズ、コスモネモシン、ディアアレトゥーサ、ヒカルアマランサス、プロヴィナージュ、モーニングフェイス」
☆中止になって翌週のレースに出走した馬……3頭
「オウケンサクラ、ダイワジャンヌ、ブロードストリート」
☆日程変更で新たに出走してきた馬……8頭
「アドマイヤテンバ、カウアイレーン、クーデグレイス、スイートマトルーフ、バイタルスタイル、フミノイマージン、レディアルバローザ、ワイルドラズベリー」
それぞれ異なる出走パターンとなり、関東馬のアプリコットフィズ、コスモネモシン、ディアアレトゥーサ、プロヴィナージュの「4頭」は、今度は直前の関西への輸送をこなさなくてはならない。微妙な有利不利は生じて仕方がないだろう。総じて地元で戦えることになった関西馬(当日輸送を嫌う馬は別に)の方が不利は少ないと思える。
また、日程の変更で、当初の中山牝馬Sには出走の予定はなかったが、それなら…で出走してきた関西馬の「レディアルバローザ、ワイルドラズベリー」あたりは特注馬に近い。
思い切って、日程変更で出走してきた関東のクーデグレイスを狙いたい。この馬、初めて関西に遠征したのは、3歳秋のローズS(阪神1800m)。ブロードストリート(1馬身)レッドディザイア(クビ)の3着で1分44秒9だった。つづく秋華賞(4着)は栗東にとどまっていたが、2度目の遠征は昨年の9月、1000万条件に格落ちしていたが、阪神1800mを1分45秒0で勝っている。2度ともに今回と同じ直前輸送だった。
秋シーズンほど時計は速くならないのは、快速系ではないこの馬にむしろ有利。ローズSで負けた同じ5歳のブロードストリートとは、そのあとの過程もあって「4kg」ものハンデ差がある。なぜか得意の阪神1800m、ここでも通用して不思議ない。
日程変更で、栗東に入厩する意欲までみせて出走するカウアイレーンを本線に、波乱のもたらされる可能性大だけに手広くいきたい。