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桜花賞のパドックなど

  • 2011年04月11日(月) 00時00分
 先週の主なレースのパドック回顧と次への指針を書いておきます。

【桜花賞】

 パドックで目立ったのはダンスファンタジア。小柄ながらも良質のバネ感のある筋肉の持ち主。フックラと好仕上がりで、パドックでは抜けて良く見えるくらいだったが、結果はスムーズに運べたのにもかかわらず全く伸びず。目に見えない部分どこか悪いところがあるのかも知れませんね。今後も微妙なところです。

 勝ったマルセリーナは、今まで見てきたマルセリーナと違う印象を覚え、状態がまだ良くないと判断してしまいました。これは素直に大失敗ですね。仕上がり的にはまだ上積みが見込めるので、オークスへ向けて再度この馬が主役になる可能性は高いでしょう。

 ホエールキャプチャはいつもの柔軟さが見られず、硬い印象を受けました。ずっと外を回らせられながら、あれだけの脚を使って伸びたのですからやはり力はトップクラスです。距離は延びても大丈夫でしょうし、本来の柔らかさが出てくれば逆転も可能です。

 トレンドハンターはパワータイプで馬場が合わないかと思いましたが、直線は良く追い込んできました。間違いなく桜花賞よりもオークスの方が合っている馬ですし、馬体も更に良くなる余地を残しています。

 メデタシは馬場が合っていたのでそれなりに走れました。まだ筋肉がちゃんとついていない感じでここまでやれれば上等です。ただ、成長の余地と言うと何とも言えないところです。

 フォーエバーマークは前崩れで後ろから来た馬ばかり上位争いをしているレースでハナを切って5着。距離短縮で1400mならもっとやれるでしょう。

 ハブルバブルはもっと順調に使ってこれていたらという感じ。一旦立て直せば、先々はもっとやれる馬になるでしょう。

 フレンチカクタスは素晴らしい馬体でしたが、やはり骨太で筋肉量の多いパワータイプ。今回の切れを要求される馬場ではきつかった印象です。

 スピードリッパーは現状ではこんなもんかも。もっと実が入ってくれば強いメンバー相手でもやれそう。成長の余地は大きい馬です。

 あと、今回○に抜擢して、期待していたデルマドゥルガーですが、結果としては11着に終わりました。ただ、これは直線で行くとこ行くとこ詰まり、競馬にならなかっただけです。馬体はしなやかで軽い造り、正に切れ味があるタイプで、距離も保ちそうなだけに、オークスは穴で面白い存在になると思います。

【マーチS】

 勝ったテスタマッタは良い頃のトモのボリューム感が戻ってきました。非常に強い内容でしたし、今後は安定して走れそうです。

【ニュージーランドT】

 勝ったエイシンオスマンは馬体が良くなり、それに伴って返し馬の動きも良かったです。流れが向いたこともありますが、マイルでの素質は確かですし、デビュー当時目立ったソエも問題無くなった感じです。折り合い等課題はありますが、本番もチャンスはあるでしょう。

 グランプリボスはまだ緩いくらいでしたが、それでも勝ち負けにはなると思いました。坂でもたついたように、まだパンとしていなかった感じです。本番に向けての調整次第でしょう。

 ラトルスネークはパドックでのイレ込みがいつも以上で、ここで燃え尽きてしまった印象。いつもよりも折り合いがついたのもこのあたりに原因があるのかも。パドックで落ち着いていれば一線級相手でもやれると思いますが、精神状態的に立て直しが必要かも知れません。

【阪神牝馬S】

 カレンチャンは重量感が出て良くなっていました。ただ、距離は短めの方が良いですね。

 プロヴィナージュがグンと上向いていました。やはり1400mはちょっと短い感じですが、広いコースでマイルになるヴィクトリアマイルならもっとやれると思います。


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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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