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淀屋橋S

  • 2011年04月15日(金) 00時05分
 先週の阪神の芝コンディションは、カレンチャンの勝った「阪神牝馬S」や、エイシンオスマンがインから抜け出した「ニュージーランドT」が象徴するように、土曜日に限れば明らかにイン有利。外に出すとコースロスの方が大きかった。だが、日曜はそんなこともなく、力関係もあるが「桜花賞」は外に回った馬の不利はなかった。

 多頭数のレースがつづくだけに、また、今週は金曜日に天気が崩れたから、芝状態の「内、外」の有利不利には神経をとがらせておきたい。先週の日曜日からそう大きく芝状態が変化するとは思えないから、午前中の「5〜6R」あたりで確認したいが、今週は各馬ともにそれほど執拗にインにはこだわらないだろう。

 前回の中山1200mでは狙ったインの馬群が詰まり、はさまれるような不利のあったサクラミモザの巻き返しに期待したい。この馬、3走前の中山1200mでも巧みに狙ったはずのインが開かず、鞍上が立ち上がるほどのロスがあった。今回、乗り替わる北村宏司騎手も藤沢厩舎に所属していたころは、詰まっても詰まってもインにこだわる騎乗流儀だったが(調教師や、かつて師事していた岡部騎手の影響もある)、フリーになった最近はなにがなんでもインを衝く、そういうスタイルでもないように思える。

 内回りとはいえ、みんな内から離れないようなコンディションではないはずなので、さすがに今度は馬群に詰まって脚を余す心配はないだろう。阪神コースは、超スローの展開に恵まれたとはいえ、ブエナビスタの勝った「チューリップ賞」を2着した星もある。

 もともと快速系でもないから、少し時計のかかるような(速くても1分08秒台の中〜後半だろう)芝コンディションも合っている。幸い、外枠を引いた。

 11月の「醍醐S」で差のなかったリーチコンセンサスと、休み明けながらやけに動きが良く見えたボーダレスワールドが本線。醍醐Sに注目するならケンブリッジエルも。

 伏兵の筆頭ははエーシンリジル。ダイワナイト、アラマサローズも連の相手に加えたい。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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