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皐月賞パドック回顧

  • 2011年04月26日(火) 18時00分
 先週の皐月賞出走馬のパドックでの状態と、次走への指針を回顧しておきます。

 勝ったオルフェーブルはツナギの良さが目立ち、なかなかいいデキでした。枠順と脚質を嫌って4番手に評価を下げましたが、ステイゴールドに向く馬場であったこともあり、2着に3馬身差をつける完勝。これでダービーは断然人気になりそうですが、今回は条件がはまったこともあるので、あまりに人気するようなら微妙だと思います。距離は2400mでも大丈夫でしょう。

 2着のサダムパテックは柔軟さが目立つ好馬体。ただ、今回の馬場には非力だったと思います。それでも2着まで詰めてくるあたりは力があるということですが、距離は2000mくらいの方が高いパフォーマンスを発揮できそうです。

 3着のダノンバラードはキッチリと仕上がっていました。個人的にあまり評価していない馬ですが、内枠を利してうまく立ち回って3着をキープ。ただ、やはり地力の面では他の馬に劣ると思います。

 4着のデボネアは外枠とゲートの遅れがあだになりました。アグネスタキオン産駒にしては重めのつくりで鈍いタイプの馬ですが、今回の馬場は向いていたこともあってよく詰めてきました。距離は延びても大丈夫ですし、ダービーもある程度上がりが掛かる馬場になれば上位争いのチャンスはあるでしょう。

 5着のナカヤマナイトはステイゴールド産駒にしてはあまり柔軟性がなくて、タフな条件に強い馬ではなかったということでしょう。こちらはパンパン馬場の方がよさそうです。距離はこれくらいがベストでしょう。

 7着のトーセンラーはツナギの良さではメンバー中でも抜けていたのですが、やはり週中のフォトパドックで感じていた通り、状態が本物ではなかった感じです。距離は延びても大丈夫ですし、きさらぎ賞当時の張りが戻ってくれば、このメンバー中では一番強いと思います。

 8着のエイシンオスマンは走りが大きくて意外と距離も持つかなと思いましたが、結果として駄目でした。マイル路線なら確かな力がある馬なので、今後も注目です。

 15着のノーザンリバーは脚が短くて基本的に短距離向きです。あと、芝のアーリントンカップを完勝していますが、どちらかと言えばダートの方が合っている感じです。マイルカップに行っても注目ですが、ユニコーンSに出ればもっと注目だと思います。

▼古澤秀和氏の活動、理論の詳細などは「古澤秀和の競馬予想」へ

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

馬券総合倶楽部にて予想提供中!

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