今年の天皇賞・春には、GIウィナーが5頭も出走!
強力メンバーで行われるので、ワクワクしますね。
まず池江厩舎に行くと、「おはようございます!」という挨拶とともに、「おめでとうございます!」という祝福の言葉が飛び交っていました。
オルフェーヴルの皐月賞制覇で、厩舎全体が活気付いていましたよ。この勢いを駆って、春の盾も!?
注目のトゥザグローリーはCWで、気合の籠もった3頭併せ。池江先生からの指示は「折り合いに重点をおき、終いをしっかり伸ばす」というもの。いつもは、それほど速い時計を出す馬ではありませんが、追い切り時計は82.8-67.1-52.7-38.4-12.2秒とかなり良かったですよ。
先生は「少し速かったみたいですが」としながらも、「緩さが解消されて腹回りが絞まってきた」と、仕上がりには満足な様子でした。
しかし、この馬はゲートが少々苦手などちょっと課題が…。そのあたりも含めて、レースに関してはどうお考えなんでしょうか?
「(ゲートに関して)特に練習はしていないんですよ。それよりも、1周目の3コーナーの入りの方が気になるんですよね。ここで隊列が決まって、そのまま1周しますから。できれば、中団より前目でレースを運んでほしいです。
スピード競馬全盛のなかで、天皇賞・春は3200mとJRAのGI競走のなかでもっとものレースですよね。 ですから、ここを勝つためには馬の能力、厩舎スタッフや騎手の腕が求められます。馬作りをしていくうえで、もっとも重みのある、大事なレースだと思っているんです」(池江師)
たしかに、これまで春の天皇賞を勝った馬は、GIを何勝もしたような実力馬、そして実力のある厩舎ばかりでした。
それなら、池江厩舎は当てはまるのでは!? しかも、勢いもありますしね。そうそう、オルフェーヴルがスプリングSを勝ったときも、すぐにトゥザグローリーは日経賞を制していました。これは、ゲンがいい流れなのでは?
なんと、先生は「本格化するのは秋以降」と考えているようで、まだまだ強くなりそうな馬。将来はドバイやヨーロッパへの遠征も視野に入れているとのことでした。
池江厩舎からは、フォゲッタブルも出走。こちらは「生粋のステイヤー血統。昨年のこのレースで1番人気になった馬だからね。もともと仕上がりの早い馬だし、楽しみにしているよ」とのことでした。
しかし、長距戦ともなれば、ローズキングダムも負けてはいられません。
追い切りには武豊騎手が跨り、坂路で52.1-38.3-25.5-13.0秒の時計を出し、鋭い動きを見せました。先生からの指示は「終いをしっかり伸ばす」というものだったそうですが、最後までキチンと脚を使って走っていましたね。
調教後ユタカさんは「最後までしっかりと安定して走っていたね。キングダムはね、調子の良くないときは右にヨレるとこがあるんだよ」と満足気でした。
そんなユタカさんに、橋口先生は「ユタカで3着以下になったことがないからね」とと絶大な信頼を置いています。
「安定感があって、どんな競馬でもかかることがない。馬体も張りがあってカッチリ している。しかも、1kg減だからね。いい競馬ができると思うよ。」(橋口師)
そう言えば、ユタカさんがスタミナと能力はないと勝てないって話していたっけ…。つまり、キングダムにピッタリのレースということなんじゃ!?
橋口先生も「クラシックでは2着と悔し思いをしてきたから、今度こそ巻き返そうと調整してきた」とおっしゃっていましたし、これは楽しみですね!
そのクラシック戦線で活躍したエイシンフラッシュ。ダービー馬として、ここは譲れない一戦です。
田代助手曰く、「3歳で入厩してきたときはピリピリ感があってね。並ばれたり、追い越されたりするとムキになっていたんだ。でも、最近では精神面が大人になってきたね。抑えられるようになってきたし、力強くなってきたよ。馬体に余裕が出て、ダービー馬の貫禄が見られるようになってきたね」とのこと。
また、レースに関しては「58kgで出られるのはプラス」と自信をのぞませました。強いフラッシュがみられそうですね。
最後はただいま穴人気(?)となっているナムラクレセント。和田騎手は「阪神大賞典を獲ってここに臨めたのが嬉しい」と話します。
さて、ともに重賞を制覇した相棒を和田騎手はどう感じてるんでしょうか。
「気性に難し面はあるが、追い出すとスムーズに動いて加速がつく。6歳馬だからね。4歳馬にはない経験を積んでいる。前々のレースが合っているようだから、ゆったりペースを作って、粘り強くジワァ〜っと脚を使うよ」(和田騎手)
経験豊富なことが、かなりの強み。わっ君、同期のよしみで応援してるで〜!
さあ、実力伯仲のマラソンレースを制して春の盾を手にするのはどの馬なのか!?
週末ま待ち遠しいですね!