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力どおりの結果

  • 2011年05月17日(火) 18時00分
 先週のヴィクトリアマイルは、事前予想でスローで想定していたのに、オウケンサクラがありえないペースで飛ばして、超ハイペースとなりました。今まで好位からの競馬をしていた馬がいきなりありえないペースでの逃げ。さすがにここまでは想定できませんでしたし、ハイペースの恩恵で外枠の強い馬が普通にくるというある意味平穏な決着となりました。

 せめて普通のハイペースだと崩せるところもあったと思われるだけに、あの競馬はちょっと納得いかない感じはします。

 1着のアパパネは一叩きで確実に良くなっていました。ただ、毛ヅヤに関してはフォトパドックで感じていた通り本物ではありませんでした。普通のペースなら外枠の不利が大きかっただけに飛んでいたかもしれませんが、流れが向いてくれたお陰でキッチリと押し切ることができました。

 2着のブエナビスタはそこそこできていましたが、馬場適性の差でアパパネに負けた感じです。と言うのも、この日の馬場はパワーが要求される馬場で、490キロの馬格があるアパパネに比べ、460キロの馬体重で骨が細い造りのブエナビスタは明らかに馬場が合わず、不利な条件でした。それでもあそこまで差を詰めるあたりはさすがの強さ。軽い馬場なら逆にブエナが千切っていたと思います。つまり、2頭の着順差は馬場適性によるところが大きかったということです。

 3着のレディアルバローザはグンと実が入って、ビッシリと仕上げられた馬体。好位をとって良い競馬をしましたが、ハイペースの分内枠のアドバンテージが解消されてしまいました。着差が着差だけに普通の流れだったら頭まであったでしょう。もったいないレースでした。

 4着のグランプリエンゼルは非常にデキが目立ちました。デキだけで言うと一番と言えるものだったと思います。これも内枠のアドバンテージが生かせなかった点が痛いですね。あの伸びを見ていると、3着以内にも食い込めたかもしれません。あと、府中のコースはNHKマイルC・3着があるように適性が高い条件と言えるでしょう。

 5着のアンシェルブルーは脚やツナギが短めで、マイルの距離は少し長いと思います。馬体は非常に良いので、1400m以下なら安定して良い競馬ができると思います。

 7着のアニメイトバイオは休み明けで24キロも馬体重が増えていましたが、それほど太くは見えなかった辺り、成長分がほとんどでしょう。これは使った後良くなりそうですし、次走への上積みはこの馬が一番大きいと思います。

 ショウリュウムーンは非常に素晴らしいデキでしたが、結果的には馬場が合わなかった感じがします。コースもあまり合わない印象で、京都や阪神での巻き返しを期待したいところです。

 オウケンサクラは良い感じに仕上がっていましたし、返し馬のフットワークからも馬場適性が高く映りましたが、1000m55.9秒の「暴走」では上位に来るわけがありません。せっかく良くなってきていただけにあれはもったいなかったです。

▼古澤秀和氏の活動、理論の詳細などは「古澤秀和の競馬予想」へ

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

馬券総合倶楽部にて予想提供中!

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