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古馬マイル路線のレベルの低さが露呈

  • 2011年06月07日(火) 18時00分
 安田記念では古馬マイル路線のレベルの低さが露呈する格好となりました。

 1着のリアルインパクトは前走よりも絞れて動きやすい体付き。ただ、3歳馬でここを勝つほどの馬ではありませんし、正直この勝ちは恵まれた部分もありました。この結果を見るとグランプリボスが出ていれば馬場も合いましたし、圧勝していたでしょうね。ただ、リアルインパクトはマイラーとしては理想的な体型で、今後筋肉がしっかりと付いてくればもっと良くなるでしょう。今後の成長に期待です。

 2着のストロングリターンは直飛節でパワータイプのシンボリクリスエス産駒。今回の力がいる馬場状態、そして1番枠はこの馬にとって有利な材料でした。秋になって京都の軽い馬場などでの戦いになると厳しいと思います。

 3着のスマイルジャックは逆に馬場がもっと軽い方が良かったですね。デキ自体はメンバー中1番でした。今後も堅実な走りを見せてくれそうです。

 4着のクレバートウショウは柔らかい筋肉がしっかりと付いてきて、良くなっていました。直線でうまく前が開けばチャンスはあっただけに、もったいなかったですね。秋はさらに良くなってくるでしょうし、期待が持てます。

 5着のジョーカプチーノはもう少し絞れてもいいかも。力のいる馬場状態は向いていたと思います。

 6着のアパパネはボリュームがあっていい感じに見えましたが、返し馬での脚さばきはいいときのそれではなかった感じです。いつもより前が出ていなかった印象です。この馬は疲労が溜まりやすい感じで、休み明け2戦目が狙い目ということかもしれません。

 7着のリディルはここに入っても見劣りしませんでしたし、これがいい経験になるでしょう。秋は期待できます。

 10着のダノンヨーヨーは状態が戻ってこない感じです。いい時の弾けんばかりの筋肉の張りがありませんでした。立て直さないと厳しそうです。

 17着と惨敗したリーチザクラウンはさすがに負け過ぎです。ここまで負ける馬でもないので、コース替わりでの巻き返しを期待したいと思います。

▼古澤秀和氏の活動、理論の詳細などは「古澤秀和の競馬予想」へ

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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