シンボリクリスエスがジャパンCに向うそうです。面白いことになりました。天皇賞での岡部騎手、いい笑顔でした。これで胸を張っていられると、確信を深めたところで、中央競馬の希望の星は、今後、世代交代を主張していくことになりました。
古馬の壁をクリアーする準備として入念な稽古を積み、それでもへこたれずにプラス体重を示していたことに、岡部騎手はよろこんでいました。中山の速いタイムにも対応できたこと、何よりも折り合いに不安がなく、ゴーサインにいつもいい反応を示すところにこの馬の良さ、強さがあります。同じ中山なら、ジャパンCも似たようなレースになるでしょうから、G1・2勝目も手の届くところにあるように思えます。
戻ってくるジャングルポケット、海外の馬よりも日本馬同士の対決、今年もそんな期待がふくらみます。
長距離戦ばかり走ってきて、中山の2000mでどうかとささやかれたナリタトップロードの2着にも、光明が見えました。
テンに速い脚がない分、位置取りが悪かった天皇賞でした。最内枠から大外を回って追い込むという苦しさがありながら、急坂を上ってからの伸びはさすが。距離が長くなるジャパンCでトップロードが願うのは、前半のペースが少しでも遅くなることでしょう。この大きな走法で確実に伸びてこられると言っても、ある程度、前の位置でなければ、この中山の回りで勝つことは出来ません。
菊花賞を勝ってから、出走したG1戦はこれで9連敗となりましたが、今年は5戦3勝で天皇賞は、春が3着、秋が2着と好調です。サッカーボーイの成長力、持続力は相当なもの。ナリタトップロード6歳の終盤、感動の瞬間を願う思いも大きくなっています。
新旧対決というクライマックスに向って、これにノーリーズンのリターンマッチという要素が加わり、面白くなりました。