今週からは函館が開幕。北海道での競馬がはじまると、一気に夏! って感じがしますよね。
で、引き続き開催が行われる阪神では、今週マーメイドSがあります。
まずは、2連勝でここに臨むアスカトップレディ。その追い切りは50.5-36.8-24.2-12.4秒とすごい時計でした。
跨った浜中騎手も「ちょっと引っかかったけど、この時計は素晴らしいですね」と満足そう。また、これまでの好調に関しては「気性は強いですが、乗りやすい馬なんです。前走のパールSでは、好位にピッタリつけて折り合い、馬なりで抜け出しました。しかも、脚さばきもよくいて、鋭い脚を使ってくれましたからね」と語りました。
しかし、週末の阪神競馬場のお天気は今ひとつの様子。その話をすると「雨でも勝っているので気にしていない」とのこと。また、「阪神2000mの内回りは、スタンド前からの発走で1コーナーまでの距離が十分にありますから、位置取りはスムーズに取っていきたいですね」とのことでした。
さて、浜中騎手の話を聞いたところで、レディに会いに須貝厩舎へ。
須貝厩舎は、鼻前に敷かれた芝生が美しく、周囲の木立と融合してまるで牧場のような雰囲気。なんでも、この芝生は先生自らがお手入れしているんだそうですよ。こんな素敵な厩舎で生活したら、馬もリラックスできそうですよね。
肝心のレディですが、体の幅も出てきて、しっかり筋肉がついていました。榎本助手も「馬っぷり、いいでしょ〜」と嬉しそう。
追い切り後のレディを洗っている内田厩務員にレディの状態を聞くと「俺に聞くなよ〜、見れば分かるだろ? 無駄な脂肪もなく、パンと体が張ってまとまっている。こういう馬が走るんだよ」と一言。
内田さんは、中尾正厩舎のときビッグサンデーやビッグショウリなど有力馬を育て上げた腕利き。その方の言葉ですからね、信頼できます。勢いに乗って、3連勝で重賞制覇できるか注目です。
人気のプロヴィナージュは、関東から早々に栗東入りして、レースに備えています。
今週は小島茂之先生もいらっしゃいましたよ。火曜日には、先生自身が馬に跨って、その感触を確かめたんだそうです。
そして、昨日は佐藤騎手が騎乗して、「ばっちり調教したよ!」と小島先生。また、この追い切りで「レースへのスイッチが入り、気分も乗ってきた」そうで、「これまで、佐藤騎手は試行錯誤して乗ってくれたおかげで、この馬の味が出たレースができるようになってきた。だから、僕らはしっかり馬を作っていくだけ」と小島先生は語ってくださいました。
ところで、これまで好走しつつも惜しいレースを続けてきたプロヴィナージュですが、先生曰く「馬体を触ると、表面は硬くないけど、奥の方にある筋肉に硬さが残っているんだ。だから、まだまだ成長する馬だよ。能力があるので、期待したいね」とれからの馬であることをアピールされました。
佐藤騎手も「先生のおっしゃる通りですよ。ずっと跨ってきたので、これからもじっくり、この馬に付き合っていきたい。質のいい物をもっているので、楽しみですよ」と言います。
秋に向けてが勝負と陣営が言うだけに、ここで初重賞制覇を果たし、その後に弾みをつけたいところですよね。
もう1頭、人気のフミノイマージン。今年に入って、重賞戦線で好走をつづけています。
そのイマージンが「たくましくなってきた」とは、中井助手。さらに、「終い勝負に徹する競馬が軌道に乗ってきましたね。3歳のときは、きゃしゃで頼りなく感じた馬体は、絞れて腹斜筋がガッチリしてきました。牝馬とは思えないほどですよ」と話してくれました。
鞍上を任される太宰騎手は「(レースでは)乗り難しいところもあるけど、具合はいいですからね。レース間隔は詰まっていますが、これだけ走れているのは出来がいい証拠です。ですから、レースではこの馬のリズムを崩さないように乗りたい」と、このコンビでの重賞2勝目に向けての豊富を語りました。
さて、マーメイドSといえば、牝馬限定レース。ということで、レース当日の阪神競馬場では、女性に楽しんでいただけるイベント「マーメイドパラダイス」が開催されます。
会場には占いサロンや人気のスイーツのお店などが集まるそうなので、ぜひ競馬場にいらしてください。