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本格化した馬体

  • 2011年06月21日(火) 18時00分
 先週は阪神競馬場でマーメイドSが行われました。そのパドックの回顧をしておきたいと思います。

 1着のフミノイマージンは、馬体を見ると完全に抜けていました。印的には前ばかりきていた馬場と、軽量馬が有利なレースなので○に下げておきましたが、レースではそんなもの関係ないと言わんばかりの強い勝ち方。

 腹袋に力強さが出て、ドッシリとした馬体になってきました。正に本格化という感じです。これで重賞2勝目ですが、秋はさらなる飛躍が見込めると思います。馬場は少し力が要るくらいの方が合っているでしょう。

 2着のブロードストリートはかなり動ける体付きになってきました。予想的には馬場で嫌いましたが、このメンバーでは力上位を示しました。調子の上がり下がりが激しいタイプですが、この体を保てれば堅実に走れると思います。

 3着のアースシンボルは正直あまり目に付きませんでした。返し馬はマズマズ動いていましたが。斤量あっての好走でしょう。

 4着のイタリアンレッドは好仕上がり。まだもう一つ張りが出てきそうな馬体から、夏の小倉シリーズは期待できそうな感じです。

 5着のモーニングフェイスは背中に力強さが出て良くなっていました。4角では「勝ったか?」と思うような手ごたえでしたが、直線は伸び切れませんでした。軽ハンデあってのこの好走ですが、こういう競馬ができたことはキッカケになるかも知れません。

 6着のロイヤルネックレスは見た目は良くできていました。ただ、中身にはまだ重苦しさを感じるところ。夏場になってもっと絞れて、洋芝の函館や札幌辺りに使われれば巻き返し十分でしょう。

 7着のアスカトップレディは発汗がきつく、レース前の消耗が大きかったと思います。ツナギが深くて少し緩い馬場も合わなかった印象です。

 8着のマイネプリンセスは返し馬の動きが絶好で、レースでも4角で一瞬エンジンが掛かりかけた時に差し切るかという手ごたえでしたが、直線では伸びきれませんでした。距離ももう少し短い方が良さそう。

 9着のセラフィックロンプは斤量差がこたえた印象。デキは悪くなかったと思います。

 11着のラフォルジュルネはいい馬ですが、もっと軽い馬場の方がいいでしょう。

 12着のポルカマズルカは返し馬が良かったですし、軽ハンデもあってもう少しやれると思ったのですが…。力が足りなかったということでしょう。

 13着のプロヴィナージュはここまで負けるとは思いませんでした。デキ自体はそれほど良くもありませんでしたが、悪くもありませんでした。この馬のパターンは何となくつかめているので、良い条件・デキになった時は重い印で表現したいと思います。

 さて、先週から新馬戦が始まりました。

 個人的に良く見えたのは日曜阪神の2着馬エピセアローム。後肢が良く動いていましたし、非常にダイナミックなフットワーク。あれで牝馬なのですから、先々はクラシック路線に乗ってくる馬だと思います。いきなりこんな馬が出てきて、今年の2歳馬は楽しみが大きいですね。

 新馬戦は馬が見られないと厳しいレースですが、血統と馬体を照らし合わせながら見ていけば、いい馬券が獲れると思います。発売した著書をご一読頂ければそんな馬券も獲れると思いますよ。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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