先週はプロキオンSが行われました。そのパドックの様子とレースを回顧しておきます。
1着のシルクフォーチュンは、正直それほど変わった様に見えませんでした。結果としては、今までは強烈な末脚の印象を過信して外を回していたのが、近走成績が出なかったことで、ジックリと脚を溜めて内を突いた事が好結果につながったと思います。また、差しがバシバシ嵌まるような馬場よりも、上がりが早くて差しが利かない馬場の方があえて差してこれると思います。それにしても良馬場のダートで上がり3ハロン34.9秒。強烈な脚でした。
2着のダノンカモンは休み明けながらも状態の良さが目立ちました。シンボリクリスエス産駒でガッチリとした体型ですが、ダート馬にしては素軽さがある方です。良馬場でも脚短い抜きの良い馬場でも大丈夫なタイプで、今後も大崩れすることはほとんど無さそうです。
3着のケイアイガーベラは、プラス10キロの馬体重も、太め残りは無く良い馬体でした。ただ、返し馬の気配はイマイチでした。今回は逃げる形になってかなり早いペースになってしまったことも敗因の一つでしょう。コースは阪神の方が合っている感じです。
4着のコンティネントはここでも見劣りしない好馬体でした。ただ、今回は展開が嵌まったこともあり上位争いをすることができましたが、このメンバーではこの辺りが限界かもしれません。
5着のインオラリオは今回差す形になりましたが、調教の素晴らしい動きが直結した良いレースだったと思います。これがきっかけになりそうで、次走以降も注目です。
6着のナムラタイタンはいつも良く見せませんが、今回も良く見えませんでした。返し馬の動きも切れがなく、状態が今ひとつだったのかも。それにしても判断の難しい馬。ただ、返し馬を観察すればこの馬の好不調は分かりそうな感じです。
7着のマルカフリートは、パドックでは全体的にボテッとしてあまり良く見せないタイプも、返し馬に行くとかなりのエンジンを見せます。今回は砂を被って嫌がったとのことですが、これが良い経験になるはず。次走以降、いい馬券をプレゼントしてくれそうな感じです。
8着のスーニはパドックでは良いデキを披露していました。返し馬の動きも悪く無かったですし、復活の時は近そうです。
◆京都の新馬戦について
土 曜日の新馬戦はエイシンキンチェムが持ったままの圧勝。ただ、勝ち時計の1分11秒0を見ての通り、少し力の要る馬場もこの馬にとってはプラス材料でした。筋肉量、骨量ともに多いパワフルな馬体。1200mの力の要る馬場がベストでしょう。ダートでもOKです。
日曜日のダートの方はキクノストームが圧勝。ここはレベルの低いメンバー構成でしたが、勝ち馬はそれなりの競馬だったと思います。ただ、着差ほど馬体にインパクトはないように思えます。
芝1400の方は、プレノタートが差し切り勝ち。ジャングルポケット産駒で、母父がサンデーサイレンス系のダンスインザダークという血統。それらしく細くて素軽い手先をしていますし、今回の非常に質の軽い馬場はこの馬に向いていたと言えるでしょう。それほどインパクトのある馬ではありませんが、軽い馬場なら上でもそこそこやれそうです。
拙著「
馬体革命」はもうお読み頂けたでしょうか?古澤の
個人サイトではこの内容や、ここでのパドック回顧の理解を深めることができるように無料メールマガジンを発行することにしました。ご希望の方は、是非サイトにアクセスして、メールマガジンにご登録下さい。予想に役立つ内容も盛り込む予定です。
|
▼古澤秀和の新書「馬体革命」が6/17発売! 抽象的だった今までのパドック論をすべて排除!論理的に馬体を解説し、パドックに行かずとも、週刊誌や新聞紙上の立ち写真一枚で各馬の特徴を一発で見抜く方法を完全伝授!
十年間、競馬場のパドックに立ち続けて、馬券に勝ち続けた男だからこそ判る「瞬殺」馬体論の登場!巻末付録には、古澤秀和監修による「現役主要オープン馬266頭分のツナギデータ&激走条件」が収録されています。
|
▼古澤秀和氏の活動、理論の詳細などは「
古澤秀和の競馬予想」へ