先週の京都競馬は少し傾向が変わってきました。ダートの方は今までどおり軽い状態なのですが、芝は外伸びなのは変わらなくても、少し力の要る状態になってきました。
日曜日の10Rでグラスワンダー産駒のシースナイプが先行から押し切ったのが典型的な例でしょう。今週、京都は最終週となりますが、同じような傾向になるのではないかと思います。
さて、先週は京都で重賞がなかったので、目に付いた馬などについて回顧と次走以降への指針を書いておきたいと思います。
◆日曜11R祇園S
1着のニホンピロアワーズはプラス2キロの馬体重も、スッキリとした好馬体を見せていました。ただ、馬場は今回のように軽い馬場よりも、もう少し力のいる馬場が合う印象。その分最後は詰め寄られましたが、内容としては優秀だったと思います。今後は重賞制覇も視野に入ってくるでしょう。
2着のインバルコは非常に良いデキでしたが、58キロの斤量を背負い、ニホンピロとの斤量差がこたえたと思います。休み明けでこの内容ですから、この夏は常に上位争いに絡んできそうです。
今回初ダートだったトップカミングは、ダートの走り自体はよかったと思います。今回は早めにこられたこともあって惨敗しましたが、今後慣れてくればチャンスは十分あるでしょう。軽いダート向きです。
◆日曜10R聖護院特別
2着に敗れたダノンスパシーバは、いつもながらイレ込みがきつく、腹目も少し寂しく映りました。そんな状態で内を通っての2着は立派ですが、この時期は合わないかも。
5着のベストクルーズは非常によくなっていましたが、展開が合わずという感じ。距離はマイルがベストで、もう少し力のいる馬場なら。
◆日曜9R木屋町特別
9着のマイネヴィントはよくなっていたので、小回りの小倉辺りが合いそう。今回は先行しましたが、状態がよくなったからこそ、できたことでしょう。
10着のビーチランデブーは立ちツナギでまったく馬場が合わず。ダート替わりで狙いたい馬です。
◆日曜2R 3歳未勝利
5着のヒットナンバーは馬体、返し馬の動きともにかなりよかったですが、レースが酷すぎる内容でした。道中は再三の不利を受け、4コーナーでも大きな不利がありました。あれで5着まで差してくるのだから、力は相当にあります。このクラスはすぐに卒業でしょう。
◆土曜11R大文字S
5着のワンダームシャは肉付きがよくなっていましたが、今回は外伸び馬場があだになりました。ただ、力はある馬で、次走小倉辺りなら巻き返せるでしょう。
◆土曜5R新馬戦
勝ったクラレントは幼さを出し過ぎでしたが、レースでは目の覚めるような脚を使いました。荒削りところはあるので、次走以降も注意は必要でしょう。
5着のジュディソングは、牝馬とは思えない雄大な馬体をしています。ただ、今回は明らかに太く、しかも馬場も合わなかった印象。秋の阪神開催などで一気に変わってきそうです。
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