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ペースも仕掛けも早かったか?

  • 2011年08月02日(火) 18時00分
 先週は小倉記念が行われました。函館競馬場からのモニターパドックでしたが、帰ってきてビデオを見返して、各馬の状態はつかめたと思いますので、回顧しておきたいと思います。

 勝ったイタリアンレッドは、ネオユニヴァース産駒の牝馬らしく、チャカチャカした感じでしたが、馬体も減っておらず、いいデキだったと思います。これで小倉コースは6戦5勝をマークしたように、非常に適性の高いコース。軽い手先が小倉の馬場にマッチしているのでしょう。速いペースを早めにつかまえに行っての完勝。本格化と言える内容でしょう。京都も合うと思うので、秋が楽しみです。

 2着のキタサンアミーゴはまだ甘い仕上げでしたが、ペースと軽い馬場が向いたと思います。これを使ってさらに良くなるでしょうし、侮れない馬です。

 3着のリクエストソングはでっぷりとして見える馬ですが、父産駒としてはまだマシな方です。インでロス無く立ち回れたことが好走の要因でしょう。もう少し時計の掛かる馬場ならさらに。

 4着のヤマニンキングリーはいいデキに見えましたが、時計が早過ぎたと思います。後のツナギがやや立ち気味で、筋肉の質も芝馬にしては若干パワー寄りなので、札幌などの洋芝の方が合っているでしょう。

 5着のエーシンジーラインは非常に良く見えました。付くべきところに筋肉が付いたし、それでいてスカッと見せていました。これは6歳にして本格化と言えるでしょう。レースも、かなりのハイペースを番手の外で追走し、かなり早い仕掛けで前を交わして、それでも最後までしぶとく伸びました。非常に強い競馬だったと思います。コースは合っていますし、次辺りは圏内でしょう。

 6着のナリタクリスタルは馬自体良くなっていましたが、斤量を背負っていましたし、位置取りが悪くなったのは仕方がないと思います。ただ、終いはよくきていましたし、直線でさばけていれば3着くらいはあったかも。

 7着のサンライズマックスは悪くないデキだったと思います。

 14着に敗れたコスモファントムはモニターで見る限りいいデキに映りましたが、レースではさっぱりの結果。斤量と時計の速い馬場が敗因だと思います。

 函館からはアズマスターフィー、サクラシオン、カレンジェニオ辺り、近走の巻き返しがありそうです。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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