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ジャパンCの未来像

  • 2002年11月19日(火) 16時53分
 最も予想の難解なレースとされるジャパンCがやってきました。これまで21回あって、一番人気が優勝したのがたったの2回だけ。ここ2年は、テイエムオペラオーがいたこともあって、同馬が1、2着と一応人気に応え、平穏でした。

 この傾向が、今のジャパンC、ひいてはこれからのジャパンCをあらわすものかどうかは、今年にかかっています。

 創設当初の頃を思うと、エルコンドルパサーに始まり、スペシャルウィーク、テイエムオペラオー、ジャングルポケットと続いた日本馬の4連勝は、夢のようです。確かに日本馬は強くなりました。

 元々が、強い馬づくりという目標のもとスタートしたジャパンCですから、20年過ぎて初期の目的は達成されつつあると言っても過言ではないでしょう。

 それと、日本の競馬が欧米に近づきつつあることも、ジャパンCから読み取れます。

 それは、3歳馬のこのレースでの台頭です。エルコンドルパサーは外国産馬ながら3歳でこれを勝ち、その後、欧州で大活躍しました。しかし、去年のジャングルポケットの優勝は、それ以上に大きな意味を持ちます。その年のダービー馬であることで、競馬の流れを大きく動かすことになりました。

 今年は、タニノギムレットが引退した残念なこともありましたが、ダービー2着のシンボリクリスエスの存在が、それをカバーしてくれました。この先に、海外遠征が待っています。3歳馬の中でも夏以降の成長が著しく、けん引車の役割を大きくになっています。

 また、ノーリーズンとて、今年の皐月賞馬ですから、3歳時のインパクトはこれまでにないものがあります。

 国際G1という意味が、どれほど大きなものであるか、ここから海外というテーマを、これからのジャパンCは持ちつづけるのではないか、そんな気にさせてくれています。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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