先週の札幌記念はメンバー的にあまり大したことがないなと思っていましたが、パドックを見るとなかなか見応えがあるものでした。
まず、勝ったトーセンジョーダンは重いという説もありましたが、パドックではキッチリと仕上がって、張りのある馬体を見せていました。筋肉量が多く、洋芝に対する適性も高い馬。キッチリと持てる能力を発揮しての勝利でした。次走に向けてまだ上積みもありそうですし、今回のような力の要る馬場なら、一線級が相手でもいい勝負ができるでしょう。
2着のアクシオンはマイナス14キロの馬体重でしたが、これは前走がまだ太かったので絞れた分です。8歳で脚元の悪かった馬がこれだけ良化するとは大したものです。このメンバー相手にここまでやれたことで、秋の復活が見込めるでしょう。
3着のレッドディザイアは、フォトパドックの写真ではイマイチに感じていましたが、当日のパドックでは張りのいい馬体で外々を回って非常に良い気配でした。レースでも4コーナーでかなり外を回るロスはありましたが、直線では一瞬差し切るかと思わせる場面がありました。最後は止まりましたが、これで良くなってくるでしょう。あとは順調に行くことだけです。
4着のコスモネモシンは非常に力をつけています。元々体付きは良く見せる馬でしたが、ここにきてさらに良くなってきています。牡馬相手にこれだけやれたことは大きな収穫で、牝馬同士なら勝ち負けになるでしょう。ただ、馬場は時計が掛かる馬場の方がいいです。
6着のネオヴァンドームは関節の稼動域が大きいのと、曲飛節、手先に軽さがあることを考えれば、京都のような上がりの速いコースが合うと思います。力はあるので、条件が合ったときの巻き返しを狙いたいところです。
12着と惨敗したキングトップガンは、正直止まりすぎに思えましたが、上がりの速い競馬になったことも敗因の一つでしょう。このような競馬では、瞬発力差で一気に置かれてしまうからです。もっとちゃんとした逃げ馬のいるレースで、番手戦に出られるような時に狙うといいと思います。
新潟で行われたレパードSはボレアスが勝ちました。モニター越しに見た感じでは、肉付きが良くなって、さらに良化している印象でした。この先は古馬の一線級との対決になっていきそうですが、軽めの馬場ならそこでも通用すると思います。
個人的に期待していたレックスパレードは今回はリズムを崩したようなレース振りでした。こんな馬ではないと思いますので、巻き返しを期待したいところです。
前日本命にしたタガノロックオンはプラス4キロの馬体重で、ちょっと太かった印象です。
さて、夏競馬も残り2週。先週で小倉はだいたいの傾向がつかめましたので、大きく儲けられるように頑張ります。
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