今週は新潟と小倉で2歳重賞が行われる。蓄積された情報の少ないレースだけに普通の予想も難しいが、これらがともにWIN5対象レースというのも悩ましいところだろう。
そこで、小倉の方だけでもちょっとお役に立てる……かもしれない覚え書きを残しておきたい。
まずひとつめに、キャリア1戦馬、つまりデビュー戦を勝って小倉2歳Sに挑む馬は1着を取りづらいという点。
過去10年で見ると、キャリア1戦馬の成績は[1-4-2-42]。1番人気馬2頭、2番人気馬5頭、3番人気馬4頭がいながら、1着は1頭だけ。ちなみに今回は登録13頭中6頭がキャリア1戦馬だ。
ふたつめに、フェニックス賞組は連対してきた馬は[3-2-1-4]だが3着以下からの連対はない。今回単純にシゲルスダチかカシノラピスかという選択ならば前者ということになる。
そして3つめに、事前の予想原稿には盛り込みようがない話を。馬体重変動についての話である。
過去10年、小倉2歳Sで前走から4キロ以上減だった馬は[0-0-2-25]。WIN5云々以前に馬連や、3連単フォーメーションでも1、2着部分については意識しておきたい傾向だ。
01年ロングユウシャ(-4キロで9着)、05年トーホウアモーレ(-8キロで3着)と、1番人気に推された馬でもこの傾向から逃れられずにいるし、他にのべ7頭の3〜5番人気馬が4キロ以上減で4着以下に敗れている。やはり、夏場とはいえ成長期であるこの時期に小さくなっていくというのは良くないことなのだろうか。
ちなみに新潟でも4キロ以上減組は過去10年[1-1-2-22]で勝ったのはダイワバンディットだけ。新潟メインとWIN5締切はタイミング的にかなりシビアだが、少なくとも小倉の方は馬体重をチェックしてから買ってみてもよいだろう。