今週は、新潟と小倉で、夏の2歳戦を締めくくる重賞がダブル開催です！　今年はその両方に所属馬を出走させる厩舎が3つもあるんですよね。

　まずは、新潟2歳Sにジャスタウェイ、小倉2歳Sにマコトリヴァーサルを出走させる須貝厩舎。

　なんと、追い切りは、この重賞出走の2頭で行われました。どちらに人気になっているので、坂路で2頭の走りを見る須貝先生の表情は真剣そのもの。

　ユーイチが跨るジャスタウェイが、騎手候補生の乗るマコトリヴァーサルからやや遅れてスタート。最後は12.5秒で併入しました。

　追い切りの指示は、終いまで2頭しっかり併せてというもので、さらに最後までジャスタウェイに攻め駆けリヴァーサルを抜かせないようにするものだったそうで、須貝先生は「(ジャスタウェイは)坂路でそれほど動かない馬だけど、今日はまずまず。根性を見せてくれた」と、納得顔でした。

　また、リヴァーサルに関しては「競馬に行くと、ややうるさい面も見せてきた。でも、乗り役に従順な馬だから心配ないよ」と、こちらの追い切り内容にも満足した様子。

　そして、「ユタカさんも、今年乗った2歳の中では、乗り味がいいと太鼓判を押してくれています。どちらも、順調に仕上がったので、楽しみですね」とい笑顔でおっしゃいました。

　さて、ひとっ走りした2頭は、さっそく並んで仲良く汗を流してもらっていました。


　2頭は共に素晴らしい馬体で、ジャスタウェイは背中に柔軟生があって柔らかい動きをし、リヴァーサルは筋肉モリモリでパワーがありそう。

　な〜んて感心して見ていると、リヴァーサルの助手さんが「そういえば、ツネちゃんは、このレースに勝ったことあるんだよね？」と一言。

「あっ、97年にタケイチケントウで…でも、あのときは小倉3歳Sだったんですよ」と僕。この勝利の後、小倉競馬場は改修工事に入り、馬場が変わってしまったので、僕にとっては「最後の旧小倉の芝」を走った、思い出のレースなんです。

　いやはや、古い話ですみませんr(^ω^*)))。

　さて、次は佐々木厩舎を直撃！　こちらは、新潟にダローネガ、小倉にヴェアデイロスを出走させます。

　ヴェアデイロスの小倉での新馬戦は素晴らしかったですよね。先生は「追い比べに勝ったのは、大きな収穫だったね。いい根性してる。1回使ったことでよくなった」と、おっしゃいます。

　追い切りでは、厩舎の古馬と坂路で併せ、「終いをしっかり」という指示通り、55.4-12.6秒で一杯に追われ先着しました。この内容に佐々木先生は「追ってから、いい動きをしていたね」と笑顔。

　ところで先生、この馬のいいところは？

「牧場で見たときから小柄な馬でね。でも、ストライドが大きくて、とてもいい印象をうけたんだ。こういうタイプは、早い時期から、しっかり動けて結果も出せる。途中で1度成長が止まるかもしれないけど、440kgぐらいになると、また伸びてよくなるんだ」

　なるほど、早仕上がりなうえに、将来性も十分というわけですね。

　では、ダローネガは？

「こっちは、成長が止まらない感じがするんだよ。ダイワメジャー産駒らしく、最後までしっかり走ってくれる。早々に勝ち星も挙げてくれて、クラシックを意識できる1頭だね。一番のセールスポイントは、追い比べには負けないってこと。(佐藤)てっちゃんは、調教でいろいろと教えてくれているからね」

　もちろん、今回のレースの鞍上も佐藤騎手。佐藤騎手は、このレースに勝つと全10場重賞制覇達成。なので、先生も「応援してやって！」とのことでした。

　西園厩舎も2重賞に出走で、小倉2歳Sに出走するシゲルスダチは可愛い名前ですが「根性がすごいんだよ。それに、いいバネを持っている」とは西園先生。

　根性というか…度胸は間違いなくありそうです。馬房をのぞきこんでもグーグー熟睡中でした。

　担当の鈴木さんにお話を聞くと「これまで4戦もしているけど、飼い葉食いもいいし、馬房の中ではすぐ寝てしまうんだよ」とのこと。

　若駒はレースを経験するごとにピリピリしてくることが多々あるので、ここまでおっとりした性格はけっこう珍しいですね。

　でもレースとなれば一変。上がり34.2秒は出走メンバー中、最速です。レースが楽しみですね。

　また、新潟に出走するハッシュドトーンは連勝狙い。西園先生は「上がり33.9秒の末脚がある。勝負根性もあるので、デビュー戦と同じ新潟で重賞を狙いたいね」とのこと。

　もちろん、しっかり乗り込まれて状態良好です！

　最後に、ツネちゃんオススメの1頭をご紹介。それは、小倉2歳Sに出走する松永幹夫厩舎のハギノコメントです。


　こちら、新馬戦後に出た放牧から帰ってから、しっかり乗り込まれ、調教の動きも抜群！

　幹夫先生も「CWで2回も6F80秒を切ったんですからね〜、2歳馬にしてはよく動きますよ」と感心しています。

　また「パワータイプなので、少しかかる馬場になったほうが楽しみかな。砂をかぶっても怯まないし、馬群も苦にしない。精神力が強くなってきたね」とのこと。

　ちなみに、この馬お姉さんのハギノディーヴァは、デビューを目前にした直前追いで亡くなってしまったんです。

　そんな悲しい出来事もあったので、今回コメントが無事にデビューし、しかも勝利を挙げたことをオーナーも大変喜ばれたんだそうです。ホント、競馬はみんな無事に走ってくれるのが、一番嬉しいことですからね。

　そんなこともあり、ぜひともいい走りをしてほしいなと思っています。

　この他にも良血馬、快足馬入り乱れる好メンバー揃い。
　
　実力伯仲の2歳重賞！　今からワクワクしますね！