残り少なく、今年のゴールも近づいてきました。さあ、ここで問題なのが年度代表馬の行方です。
牝馬限定ながらG1・2勝は、ファインモーションのみ。この強さは卓抜しているとはいえ、どうしたものか、現時点では迷うところです。他の馬たちは、全部G1優勝1回のみで、これでは決め手になりません。全ては有馬記念待ちです。そして、もうひとつ、香港国際レースもカウントされるでしょう。
改めて、一年を通して走り続けることのムズカシさを覚えます。
このようなケースは、これまでもありました。昭和61年のこと、ダービー馬ダイナガリバーが有馬記念を勝って年度代表馬に選出されたときです。この年は、牝馬のメジロラモーヌが大活躍、桜花賞、オークス、エリザベス女王杯と牝馬三冠馬に輝いただけでなく、それぞれのトライアルを勝ち、牝馬としてはこの上ない成績を収めていました。
有馬記念を前にして、年度代表馬の行方が不透明な中、ラモーヌは有馬を最後のレースに選び、ここでダイナガリバーに敗れてしまったのでした。
この結果、記者投票で年度代表馬にダイナガリバーが選出されたのでしたが、当時、記者クラブの代表幹事をしていて、表彰式の席上、その選考経過説明をさせられ、選にもれたラモーヌについて触れたのを思い出します。牝馬が年度代表馬に選ばれるのは、どういうケースなのか。やはり、牡馬との統一レースに勝たなければ駄目なのか、その続きが今年になりそうです。
全ては、有馬記念次第、とり合えずはそういうことでしょうが、これには、ファインモーションの動向も要因になります。
G1の中でも、ダービーの存在がどれだけ大きいか。今年は、タニノギムレットが秋はいなかっただけに、昭和61年以上にムズカシイ年になっているのかもしれません。