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良血開花

  • 2011年10月18日(火) 18時00分
 先週行われた秋華賞はアヴェンチュラが完勝しました。パドックでは素晴らしい筋肉の張りを見せ、正に絶好の仕上げ。さすが角居厩舎という感じでした。レースでも内枠の利を生かして完勝。馬場が乾いてきていたのに懸念しましたが、それすら関係ないという感じの勝ちっぷりでした。次走はエリザベス女王杯でしょうが、あまり上がりの速い競馬にならない限りは確実に上位争いを演じるでしょう。

 この馬の兄弟はフサイチホウオー、トールポピーが代表的ですが、これらの2頭は共通してツナギの角度が不自然に深かったというところが挙げられます。それがいい方向に出ている時は強さを発揮するのですが、いったん悪い方向に出ると完全に崩れてしまいます。

 しかし、アヴェンチュラはこの特徴は出ていなくて、ツナギが程よい角度で力強いというところが大きなセールスポイントになると思います。この点からは上2頭を超える実績を残すことができると思います。今後も楽しみです。

 2着のキョウワジャンヌは現状では最高の仕上げだったと思います。力が入っていないくらいに見えるほど柔らかい造り。返し馬の走りも柔らか味たっぷりで良かったです。距離について心配されていましたが、脚長で問題無しと判断しました。

 今回は枠順の利もあってホエールキャプチャを押さえての2着入線。本当に力をつけています。ただ、完全に勝ちパターンでアヴェンチュラに突き放されたことを思うと、G1を勝つまでは厳しいのだと思います。G3辺りなら十分勝ち負けできると思います。

 3着のホエールキャプチャは枠順に泣いた感じです。あと少し内枠で、内目を立ち回れれば逆転まであったと思います。今後の巻き返しに期待です。

 4着のアカンサスは意外と頑張りました。枠順も悪かったですしね。これは今後見直していく必要があるでしょう。

 5着のリヴァーレは枠順の利が大きかったと思います。

 6着のデルマドゥルガーは大きく見せて良かったのですが、もう少しトモに力が欲しいところ。

 7着のマルセリーナは最悪の枠順で7着にきたように力は見せました。馬体も絞れて良くなっていました。今後、マイルくらいの距離で良馬場、枠順等の不利がなければ巻き返します。

 10着のエリンコートは返し馬の動きが大分良くなっていました。レースでは外をずっと回らされるロス。あれでは伸び切れないところでしょう。徐々に良くはなっているので、もう少し時計の掛かる馬場なら復活の場面があるでしょう。

 13着のスピードリッパーも良くなっていました。ツナギが短く、力んで走るところもあるので、意外と1400mくらいの方が合うかもしれません。

 15着のマイネイサベルは非常に良いデキでしたが、返し馬で力んでいて、実戦では外ばかり回された上に掛かりました。マイルくらいの方が合っていると思います。

 さて、今週はオルフェーヴルの3冠が掛かった菊花賞。1強ムードですが、馬券的にそれでは面白くないので、どれかに逆転のチャンスがないか、週中探っておきたいと思います。

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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