来週11月3日は、いよいよJBC。07年以来5度目の大井競馬場での開催で、牝馬によるJBCレディスクラシックが新設されたことで、楽しみがひとつ増えた。
JRA所属馬は10月27日に繰り上がり期限を迎えた。2強対決となりそうなクラシックこそ回避馬が相次いで出走枠(6頭)に満たない4頭となったが、スプリントとレディスクラシックではJRA所属馬から除外馬が出た。
一方、地方所属馬は、スプリントこそ地方枠一杯の10頭が残っているが、レディスクラシックはこの時点で7頭しか残っていない。地方所属馬がその枠に満たない数となってフルゲート割れとなるのに、JRA勢からは除外馬が出てしまうというのは、なんとももったいないことではないか。除外になったJRA勢には重賞実績馬もいて、そうした馬が出ていれば馬券の妙味が増したはずだ。
以前にも書いたことがあるかもしれないが、JBCがダートのひとつの頂点を争うレースであればこそ、もう少し出走枠を融通のきくものにして、層の厚いJRA勢の出走を増やせないものだろか。これは地方競馬で行われているダートグレードすべてに言える問題なのだが。
とはいえ、JBCはやはり見どころ満載だ。JBCクラシックでは、トランセンドとスマートファルコンの直接対決が地方の舞台でいよいよ実現する。JBCスプリントでは、一昨年の覇者スーニと、昨年の覇者サマーウインドが対戦する。地方馬にもっともチャンスがありそうなのは、そのスプリントだろう。快足を飛ばして先行するジーエスライカーにラブミーチャンがいて、差してくるナイキマドリードと、実績のある役者が揃っている。JBCレディスクラシックでは、ラヴェリータとミラクルレジェンドに人気が集中しそうだが、記念すべき第1回の女王を決めるにふさわしい対戦となりそうだ。
JBCは「ダート競馬の祭典」ともいわれるだけあって、レースそのもの以外に、イベント的な楽しみもたくさんある。昨年の船橋に続き、岩手名物のジャンボ焼鳥が今年も販売される。昨年以上に行列を覚悟しておいたほうがよさそうだ。さらに今年は水沢名物のホルモンも販売されるそうだ。
また、JBCを含む10月30日〜11月4日の開催では、大井競馬場のさまざまなところが花で装飾されるらしい。大井競馬場のサイトには、CGであろうイメージ写真が掲載されているが、来場者を楽しませる演出はさすがという感じだ。競馬場には一度も行ったことがないという女性を連れていけいば、おそらく競馬に対するイメージも変わるのではないか。
JBCは、グリーンチャンネルでも生中継されるが、テレビで見るのではジャンボ焼鳥も食べられないし、花の装飾もおそらくは見ることができない。
JBCを100%楽しむためにも、11月3日はぜひとも大井競馬場へ。