今年のクラシックロードは、いつにも増して混とんとしているようです。牝馬は、ピースオブワールドが一頭抜けていて、これに破れたものは、一応勝負づけが済んだと考えていいでしょう。別路線からの台頭、これがテーマです。
一方、牡馬は、朝日杯FSの波乱から、行方知れずの状況のまま年を越しました。暮のホープフルSは、東のラジオたんぱ杯に匹敵するレースですが、ここで単勝1.4倍と断然人気だったブラックカフェが4着と完敗、クラシックに向かうには頼りない結果になっていました。
クラシックロードの王道は、弥生賞から皐月賞というステップなのですが、そんな悠長なことは言えない馬ばかりです。年初の新馬戦、条件特別を見ても、いずれも波乱ばかり、これでは、今後の視野どころではありません。一月の京成杯、シンザン記念といえば、どこか不透明なものの残る重賞と言われてきましたが、多くの陣営が、少しでもチャンスを見つけておかなければと、必死でのぞんで来ます。とても、寒冷期だからと言ってはいられないのです。
少しでも早く結果を出して、一歩前に進めておきたい、今後のローテーションは、結果を出してから考えなければという思い、レースにどんな影響を与えていくのでしょう。伏兵馬が続々と登場して、とても一筋縄ではいかない戦いが続くことでしょう。
こういう年は、スイ星の如く登場するスターがいるもので、まだ、誰の目にもとまっていない3歳馬がいる筈です。前評判に惑わされず、ひとつひとつのレース結果をしっかり見つめ直していく作業がものを言います。
新馬から特別と連勝していく馬、戦いながらもダメージを受けていない馬、そういう馬を見つける楽しさがあります。待った無しのクラシックロード、いよいよ、始まる春となりました。