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京都金杯・シンザン記念のパドック回顧

  • 2012年01月10日(火) 18時00分
 読者の皆様、あけましておめでとうございます。今年は更に良い予想やコラムをお届けできるように頑張りたいと思います。さて、先週は京都で2重賞が行われましたので、その回顧をしておきたいと思います。

 まずは京都金杯。前日に勝負予定だったマイネルラクリマですが、ほんの少し太かったので○に下げてしまいました。内枠で嵌まるパターンだっただけにこれはもったいなかったです。鞍上もそんな馬場を見切って完璧なレース運び。新年早々本当にもったいないことをしました。馬自身は良くなってきていますし、間も割れるタイプなので今後も大崩れはなさそうです。今回のように内枠の方が合っているタイプだと思います。

 2着のダノンシャークは速いペースでどうかと思いましたが、あっさりと対応しました。この馬場で後からきた様に、マイルでの決め手はかなりのものを持っています。今後は重賞戦線でも期待ですね。

 5着のサダムパテックはちょっとデキが落ちてきていた印象。冬毛が目立っていたように、もっと暖かい時期の方が良さそうです。

 7着のオセアニアボスは手先に硬いところがあるので、1400mの方が合っていそうです。馬体はかなり良くなっているので、距離短縮で狙い。

 8着のマヤノライジンはかなり良くなっていたので、力の入る馬場なら狙いが立ちます。

 10着のヤマカツハクリュウは枠順的にも期待しましたが、全く伸びず。東京コースの方が合っていそうで、コース替わりで見直し。

 16着のシルポートは同型が揃ってさすがにペースを上げ過ぎました。馬体は絞れて素軽くなっており、今期で一番良かったので、次走辺り組み合わせ次第ではあっと言わす場面があるかも。

 続いてシンザン記念。1着のジェンティルドンナは前走の方が良く見えた感はありますが、真ん中より内の枠と先行力を生かして勝ち切りました。ポジションが取れる強みはクラシックを戦っていく上で大きいですね。レースセンスが良いですし、距離ももつ方だと思うので、クラシックでも上位争いができる馬だと思います。

 2着のマイネルアトラクトは腹袋の大きな体型で、筋肉量も豊富。ただ、緩さはなくてしっかりと張りのある馬体をしていました。内枠をうまく生かして上位争いできた感。今後も内枠など有利な条件があれば好走可能です。

 4着のトウケイヘイローはパドックで良く見せていましたが、返し馬は前回ほどの気配がなかったです。道中も少し掛かったので、内枠を引けたら見直したいところ。

 7着のオリービンは枠順が悪かったのと、馬場も合いませんでした。ただ、あまり京都の外回りは合わない印象。阪神コースの方が良さそうですね。

【次走の狙い馬】
ヒストリカル
カンパニーの下らしく素軽い動きをする馬ですが、今回も前回も枠順が悪かったです。フラットな条件なら。

エタンダール
阪神や京都なら1800mの外回りが合いそう。

ナリタポセイドン
ハーツクライ産駒らしいパワフルなフットワーク。広いコースの外回りがベスト。

ドリームバレンチノ
凄く馬は良くなっていたし、このメンバーでは本来一番強かった。枠順の不利がない馬場で見直し。

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▼古澤秀和氏の活動、理論の詳細などは「古澤秀和の競馬予想」へ

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中央競馬で全レースのパドック・返し馬を徹底観察。繋(つなぎ)や蹄、体型、骨量、筋肉の量・質、関節の柔軟性や、脚元、馬具などのデータを採取。そこから競走馬の能力、適性などに加え脚質も見抜き、馬券を組み立てる。パドック派にありがちな本命予想ではなく、複勝で10倍を超えるような穴馬を見つけるのが得意。

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