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競馬を極めるためには猫

  • 2012年01月19日(木) 12時00分
 現実ばなれした途方もない話、どうせならとこの方に魅力を覚えるのが凡人の常。どこかWIN5に心を奪われるのに近い。それでも競馬では、どうせならという思いは初めは少なく、もしかしたらの方かもしれない。もしかしたら、人の心は淡い期待を抱くものだし、このもしかしたらの思いが競馬をずっと支えてきたと言えるかもしれない。

 さて、競馬を繰り返すことでこの思いにどんな変化を生んでいるか。誰だってその変化を体験している筈だ。

 確信が薄れていくと訪れるもしかしたらの思い、その思いに賭け続けるうちに、どうせならと気持を大きくしていく。これも競馬が辿るひとつの道だ。だが、なるべくならそこまではいきたくない。せいぜい、もしかしたらで止めておきたい。WIN5も、そこまでにしておかないとと思っている向きが多いだろう。

 でも、時折気を大きく持ってみたいと思うものだから、たまにはそうしてみたいというのも仕方ない。この行ったり来たりの思い、だから競馬とつき合っているのだし、それ無くしては競馬の意味が薄れると思うほどだ。

 現実ばなれした途方もない話は、そうした競馬の思いの中ではあって当然だ。だから、どうやって上手につき合うか、スイッチの切り換えをすればいい。スイッチオンとオフ、これを上手に使ってストレスを解消する。まるで、それは気まぐれでもいいのだ。

 ただ、コントロール出来ているという確信さえあればだが、そこで見て参考になるのが身近にいる。それはペットの猫。猫ほど気まぐれな生きものはいないことは、飼ったことのある者ならわかるだろう。あの猫の気まぐれは、スイッチのオン、オフで為されており、全て愛玩動物としてのストレスの解消になっているのだと知れば、猫を極めることになる。競馬を極めるコツや呼吸を、身近な生きものからつかめるかもしれない。

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ラジオたんぱアナウンサー時代は、日本ダービーの実況を16年間担当。また、プロ野球実況中継などスポーツアナとして従事。熱狂的な阪神タイガースファンとしても知られる。

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