高松宮記念ではカレンチャンが素晴らしい走りで、春のスプリント戦を制しました。みなさん、馬券のほうはいかがでしたか? ボクは…思い出したくないです。というわけで、今度こそ万馬券! とは言わないまでも、当てたい! とユタカさんに新装・中京競馬場の感触を聞いてみました。
「馬場が広くなって乗りやすいね。以前の中京では、短距離戦で外枠になったら直線に賭けるしかなかった。でも、今はコーナーにバンクがついたから回りやすいし、外枠での不利はなくなったよ」(武豊騎手)
なるほど…、次の開催でユタカさんの言葉を参考にさせていただきます。コースだけでなく、スタンドも綺麗になり、パドックも広く変わりました。じっくりと、馬を眺めることができますよ。また、レース後の馬が戻ってくるところも「かちうまビュー」から見えるので、馬が身近に感じられます。みなさん、ぜひ一度行ってみてくださいね。
さて、今週は春の古馬GIのステップレース・大阪杯です。
ローズキングダムは万全の態勢
アーネストリー、この立派なお尻にムチが
ここを始動緒戦に選んだローズキングダム。有馬記念は12着と残念な結果でしたが、レース後ノーザンFしがらきへ放牧に出て2月29日に帰ってきました。リフレッシュ効果は絶大で、3月4日には元気一杯に15-15をこなしています。
水曜の追い切りは坂路でナイスミーチューと併せをし、豪快に脚を伸ばすと最後は大きく差を付けました。時計は53.2-13.6秒ですが、「今の時計のかかる馬場で、このタイムならまずます。よく動いていたし、力強さが出てきた」と橋口先生は満足そう。
また「4歳時は馬体にあまり変化が見られなかった。でも、5歳になってから全体にボリュームが出て張りが違ってきたね。いい感じになったよ〜。今回は57キロで出せるし、いいね」と満面の笑みで答えてくれました。
追い切り後、赤木助手を背に運動するキングダムを見ると、脚入れが堂々としており貫禄がありましたね。復調気配十分ですから、ここで復活の狼煙をあげられるか! 楽しみです。
そのキングダムと一緒に昨年有馬記念に出走し無念の10着。その後休養していたアーネストリーもこのレースで始動します。
すでに入念に乗り込まれており、14日には佐藤騎手を背に坂路を単走。ゆっくりと坂を上がり、仕掛けられると加速して最後まで力強い走りを見せました。また先週も佐藤騎手と坂路に入り、53.0-13.0秒で上々の動き。
最終リハである今週水曜も、佐藤騎手自らが騎乗。坂路単走で、最後の1Fでバシバシッ! と左右に2発ずつ気合いを付られると54.1-13.3秒でフィニッシュしました。
担当の田重田厩務員は「時計はかかっているが、今の馬場で無理をさせたくないしね。ムチを入れられたことで、競馬モードになったよ。体重が増えているのは成長分。馬自身が、ここに合わせて自分を仕上げていったって感じだよ」と満面の笑みで語ってくれました。
「悪くなると、とことん悪くなる」というアーネストリーの体調を気遣い、京都記念、ドバイ遠征を回避。3月に入ってから調整を開始して立て直しを図ってきました。この、ゆっくりと仕上げてきた効果が出ているようです。
佐藤騎手を背に馬道から引き上げてくるアーネストリーは息の入りもよく、脚運びもスムーズ。歩様が大きくて安定感がありました。昨年も一昨年も、この時期は好調ですから、今年も期待できそうですよね。
ショウナンマイティが大暴れするかも!
このGI馬に挑戦するのはショウナンマイティ。その馬体はどっしりとして迫力があります。その姿に梅田先生は「ようやく2000mでも実力発揮できる体になってきたよ」と嬉しそう。
「前走は雨が降ったうえに、展開が向かなかったのは残念。でも、負けて強しの結果だったと思っています。先週と今週は浜中騎手に跨ってもらい、先週はビッシリやったので、今週は息を整える程度。ここを目標にしてきたので、しっかり仕上がっていますよ。切れ味のいい走りをするので、それを活かして終い勝負に持っていきたいですね。浜中騎手も手応えをつかんでいるようなので、楽しみにしています」(梅田師)
これは、今週も波乱のレースが!? マイティから目が離せません。
で、ボクの今週の気になる1頭トーセンジョーダンですが、追い切りはやや生彩を欠く内容。しかし、馬房でのジョーダンはスッとした立ち姿で筋肉のバランスがよく綺麗でした。
池江先生は「秋の3戦で、脚腰に疲れが出ていた。でも、ここを目指して十分にケアしてきたから」とおっしゃいます。その秋のレースは、距離2000〜2500mでしたからね。ここで一発、いい走りを見せてもらいたいところです。
さて、今週も西に東に古馬一線級が出走するレースがあり、さらにドバイワールドCと楽しみな一戦が盛りだくさん。もう、週末が待ちきれないですね!