大阪杯はショウナンマイティが優勝。以前からその素質を高く評価していた馬ですが、ここにきてようやくそれが開花。体に関してはそれほど大きな変化がありませんが、レースを覚えたということが大きいでしょう。浜中騎手も相性がどうかと思いましたが、キッチリと溜め切ってあの豪脚を引き出しました。コメントを見ていると宝塚記念が目標ということですが、私としては天皇賞を使ってその走りを見せて欲しいところはあります。いずれにせよ、好勝負になると思います。

　2着のフェデラリストは早めに前を捕まえに入った分最後は差し切られてしまいましたが、内容は勝ちに等しいもの。初めて生で見ましたが、特に背中の強さが目立ちました。このようなタイプは大崩れすることが少ないです。G1メンバーに入ってもいい内容の競馬ができるのではないかと思います。

　3着のトーセンジョーダンは写真で思ったとおり今回は仕上がり途上でした。これを使ってグンと張りが増してくるでしょうし、6歳の今年もいいレースをしていけるんじゃないかと思います。

　4着のローズキングダムはツナギが深い分道悪は下手。ただ、今回は4着と好走した様に、状態面が大きく上向いていました。無駄のないシャープな体付きで、かつ柔らかさが戻っていました。昨秋はどこか苦しいところがあったのか、レースでも口向きの悪さを見せていましたが、今回はそのようなところもなくスムーズ。良馬場なら更にやれそうで、復活の兆しを見せてきました。

　5着のナカヤマナイトはマズマズ仕上がっていましたが、馬場が悪い分力んで走ったとの事。構造的には重心が低めでツナギも立ち気味なのでこなせるはずですが、精神的にはきつかったようです。今後は良馬場で買いたいと思います。

　6着のアーネストリーは馬体こそできていましたが、飛節に弱さが見え、先行できなさそうな造りになっていました。調子を戻したかと思いましたが、本調子ではありませんでした。これを使ってどうなってくるか変化を見たいと思います。特に後肢の運びや力強さは要チェックです。

　7着のコスモファントムは良い感じの体付きになっていましたし、パワータイプなのでパドックでは高評価しましたが、返し馬で頭が地面につくんじゃないかと思うほど首を下げて走っていました。どこか苦しいところがあるのかもしれませんね。

　全体的に仕上げ途上の馬と仕上がっている馬の差が大きく出たレースだと思います。

【次走の注目馬】
・リルダヴァル
今回は結果が出なかったが、柔らかさが戻っていた。これで張りが出てくれば次走は勝ち負け。

・ナイスミーチュー
まず差し切れない様な位置から差し切った。体付きもグンと良くなってきたし、準オープンに上がっても好走可能。

・エアラギオール
柔らかさが出て良くなっていたが、今回は太かった。これを使って絞れてくればすぐにこのクラスは卒業。

・アズマリュウセイ
ツナギが立ち気味でパワータイプだけに、脚抜きが良い馬場よりも良馬場向き。体付きは良くなってきたので、良馬場で買いたい。

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